9戦全勝で念願の金メダル 上田さん デフリンピック・卓球女子シングルスで 中学からの夢 努力でつかむ【舞鶴】
投稿日時:2013年08月09日(金)
日星高校と一条クラブ出身で、日立化成所属の上田萌選手(23)=茨城県日立市=が、ブルガリアで開かれた聴覚障害者のオリンピック「デフリンピック」の卓球女子シングルスで、9戦全勝の強さで念願の金メダルを獲得した。また、女子ダブルスで銀、国別対抗の女子団体で銅と前回大会を上回る活躍を見せた。舞鶴の卓球関係者や市民も祝福している。
デフリンピックは4年に1度の大会。感音性難聴でほぼ両耳が聴こえない上田さんは、前回2009年の女子シングルスと団体で銀だった。今大会は7月26日~8月4日の日程で開かれた。
卓球女子シングルス予選リーグは5勝0敗で1位通過。決勝の1回戦は対韓国選手に4―1、準々決勝で強豪の中国選手に4―1、準決勝は対スロバキア選手に4―2、決勝は対ロシア選手に4―1と、9連勝で優勝した。
女子ダブルスは佐藤理穂選手とのペアで出場し、決勝で中国ペアと対戦中、佐藤選手が足を痛め最後までプレーしたが、惜しくも4―2で敗れ準優勝。女子団体は3位決定戦でロシアに3―2で勝った。日本代表チームのメダルは金1、銀1、銅1で、上田さんが日本のエースとしてメダルをもたらした。
上田さんは「4年前のデフリンピックでの落し物を今回拾うことができ良かった。支えて下さった会社の皆さん、家族、先生たち、仲間たち、本当にありがとうございました」と、日本ろうあ者卓球協会のホームページを通してコメントを寄せている。5歳から指導してきた一条クラブ代表の小畑喜生さんの元には3日朝、「一条クラブの卓球がシングルス決勝で活きました。ありがとうございます」と優勝の報告がメールで入った。
小畑さんは「ラリーをして最後に決める自分のスタイルを貫き、普段通りにプレーをとアドバイスを送ってきました。デフリンピックの金メダルは中学生のころからの萌の夢。努力してつかみとった金に、おめでとうと伝えたい」と話している。
写真=金メダルを手に笑顔の上田さん(中央):(一財)全日本ろうあ連盟提供
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