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86人の希望の花を被災地に 岡田小学校 全校児童 ステンシル版画で共同制作 集めた義援金と文房具とともに 8月、東北の小学校へ【舞鶴】

86人の希望の花を被災地に 岡田小学校 全校児童 ステンシル版画で共同制作 集めた義援金と文房具とともに 8月、東北の小学校へ【舞鶴】

投稿日時:2011年07月29日(金)

86人の花の絵を並べる6年生たち
写真=86人の花の絵を並べる6年生たち

東日本大震災の被災地の小学生たちを励まそうと、久田美の舞鶴市立岡田小学校の全校児童86人が、ステンシル版画による共同作品「希望の花」を完成させた。スミレやバラなどの花とメッセージを添えた86枚の絵を一堂に台紙に並べた作品は、やさしい色合いでほのぼのと心をなごませてくれる。集めた義援金と文房具とともに8月中に、被災地の同じ小規模の小学校に贈り、息の長い支援のきっかけにしたいとしている。  岡田小では児童や保護者、職員たちが被災地の子供たちへの支援として、義援金と文房具を贈ることに決めていたが、心を込めて作った品も届けようと共同制作に取り組むことにした。統合前の岡田下小で版画指導をした舞鶴出身の版画家、田主誠さん=茨木市=を招き、全児童がステンシル版画の技法で挑戦した。  ウメやアヤメ、ツバキなど思い思いの花の型紙を切り抜いて作り、メイク用パフに水彩絵の具を染み込ませ、12センチ四方の型紙に何度も刷り込み色づけをした。「はなれていても心はともだち」「前向きになってください。私も一生けんめい生きます」などの励ましのメッセージを書いた。  版画の作業が終わった後、6年生13人が縦1.1メートル、横1.5メートルの台紙に、86枚を色合いを考えパズルのように入れ替え並べ、両面テープで貼り付けると、赤や黄、青など色とりどりの花が咲いた。6年生の河田崚太君(11)は「みんなの版画を1つにした作品はとても素敵なものになったと思います。協力して震災を乗り越えてほしいという気持ちを込めて作りました」と作品を仕上げた。  羽賀明子校長は「ステンシル版画のやさしい色合いの花で心を癒してもらえれば。一過性の取り組みに終わらせず、これをきっかけに被災地の小学校と交流をしていきたい」と話す。夏休み中に寄贈先の小学校を決めて届ける。

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