8月23日~9月29日、市郷土資料館で 縄文時代から昭和初期の大工道具など並ぶ「夏季企画展」 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2002年08月20日(火)
縄文時代の石斧や昭和初期の大工道具などを並べた夏季企画展「木を截(き)る・削る・刻む展~縄文丸木舟から行永家住宅まで~」が、8月23日から9月29日まで舞鶴市北田辺の市郷土資料館で開催される。実際に大工たちが使っていた毛引(けびき)やチョウナなど約100点のほか、棟上式の手順を記した書物も展示。あまり見られなくなった道具と手仕事の面白さを伝える。
浦入遺跡から縄文時代前期の丸木舟が出土し、小倉の国指定重要文化財の民家「行永家住宅」の保存修理が進んでいるが、こうした構造物を作り上げた知恵と加工技術の変遷を、道具を通して知ってもらうのが狙い。市内の工務店が協力、実際に使っていた道具を提供した。
大工道具は縄文時代の木工技術が中世・近代の木造建築技術へと受け継がれ、大工が手作りするなど多くの道具を生み出した。長い間道具に大きな変化はなかったが、電動工具の急速な普及で姿を消したものもある。
今回は丸木舟を作るのに使われたと思われる縄文時代の石斧、行永家民家の建築に使われたとされる同型の道具を展示する。明治から昭和初期にかけての鉋、のみ、鋸などのほか、線を引く道具の毛引、家の門の吉凶占いも兼ねた道具の門尺(もんじゃく)、珍しいやり鉋、西洋鉋も見ることができる。このほか柱の組み方を記した江戸時代の書物、棟上式に使った破魔矢(はまや)も並べる。
墨壺を使った体験コーナーも設けている。入館は無料。時間は午前九時~午後四時半。月曜などは休館。
【問い合わせ】電話75・8836、同館。
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