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51年前の忘れもの~「舞鶴港音頭」ジャケットに写真

51年前の忘れもの~「舞鶴港音頭」ジャケットに写真

投稿日時:2018年05月29日(火)

 行永東町で理髪店「ヘアーサロン橋本」を営む橋本光朗さんが、昭和を代表する歌手・三波春夫氏の横に写る人物を探している。趣味で集めているレコードの1つ、「舞鶴港音頭」のジャケットに挟まっていた写真で、今年1月に発見した。橋本さんは「舞鶴に縁のある方だと思う。ご本人にとって貴重な写真。もし可能なら、お返ししたい」と話している。

 「舞鶴港音頭」はドーナツ版で、昭和42年に非売品としてテイチクレコードから出されたもの。自身が引揚者でもあり、引揚記念館の設立などで舞鶴と深くかかわりのあった三波春夫氏が歌っている。ジャケットは紙製で、おもて面は舞鶴の海と山を背景に、若き日(当時44歳だと思われる)の三波春夫氏が音頭の構えを見せている。うら面には「舞鶴民謡クラブ」と書かれ、「制作1967.7」「非売品」と記されている。ジャケット内側には、歌詞と楽譜、振付けが絵付きで掲載されている。橋本さんは20代のころから古いレコードや蓄音機などの収集を趣味とするコレクター。戦前のSP版をはじめ、ドーナツ版、LP版などを数多く所有し、それぞれに対応する蓄音機などもそろえている。古いレコードを持ち込めば、同店で聞くことができる。「舞鶴港音頭」は、過去に購入したものなのは確かだが、おそらく何枚かまとめて購入したものの1つで、購入時期や場所については覚えていない。今年に入り、レコードの整理をしていた所、ジャケットに挟まれていた写真を発見。市役所に問い合わせたが、分からなかったという。本紙の調べで、「舞鶴民謡クラブ」が、現在活動している「北京都民謡協会東舞鶴支部」の前身であることが分かった。同支部は当時、舞鶴市が依頼したことや旧市民会館で踊ったこと、舞鶴民謡クラブがかかわっていたことは覚えていたが、写真の人物は覚えていないという。同協会では、今も夏祭りの盆踊りや、地蔵盆などで「舞鶴港音頭」を踊っているという。橋本さんは「写真を発見したときはビックリした。本人にとっては思い出の写真だと思う。もし、知っている人がいれば教えてほしい」と呼びかけている。本紙は写真の人物について情報提供を求めている。
(井上 務)

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