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5月23日からサンムーンで神山さんの陶展 27日にはマイコムで骨髄バンクの啓発へ講演など【舞鶴】

5月23日からサンムーンで神山さんの陶展 27日にはマイコムで骨髄バンクの啓発へ講演など【舞鶴】

投稿日時:2007年05月15日(火)

白血病で亡くなった長男の賢一さんの話をする神山さん=2005年、倉梯小で

 女流陶芸家の草分けで、骨髄バンク運動の立ち上げに奔走した神山(こうやま)清子さん(70)=甲賀市=の作品展が、5月23日から浜のギャラリー・サンムーンで始まる。その陶展に合わせ、きりんの会(荒井孝義代表)は骨髄バンクの啓発と支援をしようと、同27日、浜のマイコムでチャリティーイベント「骨髄バンクの集い」を企画した。神山さんの講演や音楽家のコンサートなどをする。収益金を支援事業に寄付する。来場を呼びかけている。  神山さんは信楽で女性の窯元が認められていない中にあって、古い信楽の焼き物に魅了され、釉薬を使わずにビードロに輝く自然釉の復活に取り組んだ。窯で約2週間薪を燃やして様々な色合いを見せる作品を完成させ、国内はじめ海外でも高い評価を受けている。  一方、同じ陶芸の道に入った長男の賢一さんが1990年に白血病を発病した。治療には骨髄移植しかなかったが、公的な骨髄バンクがない時代だったため、親子と友人らで骨髄提供者を探す運動をし、後の骨髄移植推進財団の設立の大きな力になった。しかし、賢一さんの適合者は見つからず、31歳で亡くなった。清子さんはその後も同じ病気の人たちの支援を続ける。  神山さん母子をモデルにした映画「火火(ひび)」の上映会が、2005年12月に市内で開かれた際、サンムーンオーナーの佐藤保明さんも協力したのがきっかけで神山さんと知り合い、作品展の開催を依頼。各地での講演などで多忙な上、作品が出来上がるまでに時間がかかる工程のため、ラブコールから約1年半待って実現の運びとなった。  自然釉の大壺、食器など約50点のほか、賢一さんが残した天目茶碗も特別出品する。6月3日まで。午前10時~午後7時(最終日は午後5時)。神山さんは27、28日、6月2、3日に在廊する。  舞鶴で骨髄バンクの登録を呼びかけているきりんの会がイベントを主催。27日午後1時半からの第1部で神山さん、元京都府赤十字血液センター研究部長で、いまも患者のサポート活動をするHLA研究所所長の佐治博夫さんが講演する。  第2部(午後2時55分)は、シンガーソングライターのあまりあさんのコンサート「生命の響き」。自然な響きで満たす音楽づくりをする。協力券は2000円(当日500円増し)。収益金は寄付する。チケットの問い合わせはサンムーン(電話63・4858)。

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