310人が参加 高校生も 悲惨な歴史 繰り返さない 浮島丸事件の犠牲者追悼【舞鶴】
投稿日時:2013年08月30日(金)
浮島丸事件の犠牲者を追悼する集会が8月24日、下佐波賀の殉難の碑公園で開かれた。310人が参加し、事件を風化させず二度と繰り返さない決意を新たにした。
青森下北半島で鉄道建設などに従事させられていた朝鮮人労働者と家族たちが、終戦直後の1945年8月22日に輸送艦「浮島丸」に乗って大湊港を出て、釜山に向かう予定だったが24日に寄港した舞鶴湾で船が爆沈し、乗組員も含め549人が死亡した。
集会では浮島丸殉難者を追悼する会の余江勝彦会長が「日本人の責任として事件から教訓を学び、平和の確立に向け追悼を続けることが犠牲者の皆さんとの約束です」と述べた。
続いて韓国茶道家と韓国伝統舞踊家が追悼の献茶と舞を披露、京都朝鮮高級学校の生徒たちが追悼歌を合唱し、最後は全員で海に向かって献花した。
福知山高校1年の加藤千春さん(15)は「初めて参加しましたが、実際に見てみないとわからないこともあると感じました」、綾部高校3年の和泉優香さん(17)は「こうした悲惨な歴史を二度と起こしていけないという気持ちが伝わりました。私たちの世代にも引き継いでいきたい」と話していた。
写真=爆沈した海に向けて手を合わせる高校生たち
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