3Dデジタルシネマを楽しんで! 北近畿で初、八千代館が最新の上映システム導入【舞鶴】
投稿日時:2010年04月20日(火)
最新の映像技術として注目されている3D(三次元)のデジタルシネマの上映システムが、舞鶴市浜の八千代館に導入され、4月17日から公開されている「アリス・イン・ワンダーランド」から3D上映が始まった。都市部での大手シネコンではすでに3Dシステムは設置されているが、全国的にみても地方の単館での導入はまれ。映画館でもフィルムからデジタル時代になり、奥行きと躍動感ある映像が新たな魅力として映画ファンを楽しませている。3D映画は特殊な機材を含む2台のカメラで撮影する。劇場ではデジタルの映写機で上映し、観客は3D用の眼鏡をかけて見る。立体感と飛び出してきそうな映像が特徴で、3D映画の大作「アバター」が昨年公開されると国外で大ヒット。日本でも、いち早くシステムを導入した大手のシネマコンプレックス(複数のスクリーンを持つ劇場)で上映した。 映画製作や映画館の運営をするシマフィルム(志摩敏樹代表)が、今後も多くの映画が3Dで製作される流れを受け、デジタル化に対応した劇場づくりへ手を打とうと、3スクリーンを持つ八千代館で、北近畿初となる導入に踏み切った。初期投資が嵩み、地方の独立系映画館ではまだ導入は進んでいない。3Dと2D(二次元)のデジタル映画に対応した映写機、スクリーン、スピーカーなどの機材を新たに設置。映写機は稼働式とし、スクリーン1、もしくは2で上映する。また、大手の製作ではない映画監督たちが撮る映画も、フィルムではなくDVDによる作品も増えていることから、そうした作品を上映するため専用の映写機も同時に備える予定。これまで通りフィルム映写機も併用し、アナログとデジタルを使い分ける。「アリス・イン・ワンダーランド」の初日に来場した木村美由紀さん(42)=北浜町=は「3Dを初めて見ましたが、映像に手を伸ばしたら届きそうな感じがして、映画の世界に入っていくことができ、最高に面白かったです。近くに映画館があって最新の封切り映画が観られることはとてもうれしい。これからもがんばってほしい」と話していた。志摩代表は「3Dをきっかけに、映画離れしていた人が再び劇場に足を運んでもらえれば。フィルム映画や上映の機会の少ない若手監督の作品など、幅広くいい映画を今後も紹介していきたい」と地方での映画文化の灯を守ることに情熱を燃やす。6月に「アバター」、7月に「トイ・ストーリー3」の3Dを予定している。【問い合わせ】電話62・3583、同館
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