2月3~5日、中舞鶴「商売の歩み」展 昭和初期の商店を再現レトロ一色に 【舞鶴】
投稿日時:2006年01月31日(火)
昭和初期の商店を再現する「中舞鶴『商売の歩み』展」が、2月3、4、5日、余部下の中総合会館4階ホールの特設会場で開かれる。懐かしい駄菓子屋や雑貨屋などが並び、今ではほとんど姿を消した商品や当時の広告看板、ポスターなどを展示する。時間は3日間とも午前9時~午後5時で、入場無料。中舞鶴の自治会や老人会、婦人会など各団体と個人でつくる中舞鶴の歴史展実行委員会の主催。一昨年12月に、市に寄贈された余部下の布川家に伝わる書画や民具などを展示した「中舞鶴の歴史展」に続く企画展で、中舞鶴の商売の原点とも言える昭和初期の商店を改めて見直し、地域の活性化の糸口を探りだそうと企画した。「商売の歩み」展では、和菓子屋、八百屋、酒屋、荒物屋、呉服屋、雑貨屋、駄菓子屋が並ぶ。和菓子屋では、田舎まんじゅうや金つばなど伝統的な菓子を、また、駄菓子屋では「当てもん」と呼ばれた菓子など展示販売する。八百屋では、当時を彷彿させる「釣り銭籠」がつり下げられ、野菜を籠盛りして、量り売りする。酒屋では古い酒樽、一升瓶、当時のビールのラベル、呉服屋では、畳敷きの店に着物や反物、荒物屋では七輪や金たらいなどを展示する。また、映画館を再現して、当時のニュース映画を上映するほか、当時の映画ポスターも展示する。昭和初期の商いの様子を撮影した写真パネル、復刻した中舞鶴地区の商店街分布図も展示され、会場内はレトロ一色に染まる。実行委員会の松井功代表(52)=余部下=は「昭和初期の様子を知っている人たちは、年々少なくなっており、当時のことを聞くのは、今が最後の機会です。将来へつなげるために、先人の生き方を改めて知ることが大切です。また、世代間の交流にもなります」と話している。
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