12月14、15日は市民会館へ 舞鶴ロケの「飢餓海峡」蘇る 「市民名画座」社会派4作品を上映【舞鶴】
投稿日時:2013年12月03日(火)
今年亡くなった俳優の三国連太郎さん主演で、1965年に舞鶴市内の旅館や竜宮浜などでロケ撮影が行なわれた映画「飢餓海峡」など社会派作品4本を集めた市民名画座(市文化事業団など主催)が12月14、15日、北田辺の市民会館で開かれる。同じく先ごろ亡くなった山崎豊子さん原作の「白い巨塔」も上映される。
「飢餓海峡」は水上勉さんの原作。主人公の男が北海道で犯罪をおかし、青函連絡船に乗って本州へ逃げ延びる。嵐で多くの遭難者を出した同連絡船「洞爺丸」の海難事故も取り上げられる。内田吐夢監督の代表作であり、三国さんの俳優としての評価をうち立てた1作となった。刑事役の伴淳三郎、男を追いかける女役の左幸子も好演した。
三国さん演じる男は、引き揚げの町・舞鶴で名前を変え新しい人生を生きていた。その自宅のシーンが浜の老舗旅館の「松栄館」で撮影されたほか、東舞鶴駅などでロケがあり、戦後を色濃く残す雰囲気がスクリーンからも伝わる。「松栄館」は現在、宿泊客を受け入れていないが建物は現存している。
14日上映の映画は松本清張原作、野村芳太郎監督、大木実出演の「張込み」。ドキュメンタリータッチな描写で緊迫感あふれる。午前10時半から。山本薩夫監督、田宮二郎出演の「白い巨塔」は医学部教授への昇進をめぐり、大学内部での権謀術数、田宮演じる助教授の野心に燃える演技が光る。午後2時から。
15日は午前10時半から「黒い画集」。松本清張原作、堀川弘通監督、小林桂樹出演。何気ない日常から徐々に追い込まれていく恐怖を描いた。「飢餓海峡」は午後1時半から。
完全入れ替え制。入場料は1本500円。各日2本セット券は800円。
【問い合わせ】電話75・0513、市民会館
写真左=「飢餓海峡」の1シーン(市文化事業団提供)
写真右=「飢餓海峡」の撮影が行われた浜の旧松栄館の一室
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