100円商店街でにぎわいを、府内初12月5日に西地区で 舞鶴商工振興会、参加店を呼びかけ 考案者の齋藤さん(山形県)を招き勉強会【舞鶴】
投稿日時:2010年10月01日(金)
商店街全体を一軒の100円ショップに見立てて、にぎわいを作り出す「100円商店街」を開催しようと、舞鶴商工振興会(尾関善之会長)がこのほど、円満寺の西市民プラザで、このアイデアを考案した山形県新庄市職員で、NPO法人AMP理事長の齋藤一成さんを招き、概要や成功のポイントなどを学ぶ勉強会を行った。12月5日に西地区商店街で、京都府内初となる実施に向け、準備を進めていく。 西地区商店街で海の幸グルメフェスタを開催するのに合わせ、活性化の切り札として全国で注目される100円商店街を計画。京都職業能力開発短期大学校(上安)住居環境科の学生が今春、卒業研究として100円商店街を提案したこともきっかけになった。勉強会には30人を超える商店主、商工・行政関係者たちが参加した。 100円商店街は各店頭に100円コーナーを設置し、客を呼び込む販促事業。これまで全国50カ所で実施され、いずれも多くの集客と売り上げがあり成功している。2004年から新庄市でスタートし、人口4万人の町に1万人の集客を記録した。 齋藤さんは、これまでのイベントは集客が店の売り上げにつながらないとし、「100円商店街は100円の商品を売ることが目的ではなく、店内の品物・サービスを売り、店の収益をアップさせるための販促のツール」であり、経費も広告代だけですみ、補助金に頼らなくても可能と説明した。 成功の3つのポイントに、100円商品は外に陳列し多くの客に見せる、外で客と会話し店内に誘って店内の商品を見せる、100円商品の清算は店内で行うことで他の通常商品も買ってもらうことを列挙。また、多くの店の参加とお客さん側に立ってアイデアをひねることも大切と強調した。 販売された100円商品として、はがま、食品、文具などの物品のほか、ズボンの裾直し、家賃1カ月分、理髪店の顔そり券、車内クリーニング券、土嚢、裏山で切り出した竹など、高額商品やサービス、変り種の事例を紹介。「100円だからこそお客さんの財布のひもも緩み、遊びが許される。肩肘はらずに遊び心で考えて」とアドバイスした。 尾関会長は「成功に向け多くの商店の協力を呼びかけ、一過性に終わらせず継続した事業につなげたい」と話していた。
写真=齋藤さんより事例を聞く出席者たち
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