鹿原にミニ鍾乳洞発見! 巨大な石灰岩に空洞や石柱 地元の富室さん、山城に続いて 住民ら約40人が見学【舞鶴】
投稿日時:2011年06月24日(金)
鹿原の山の中でミニ鍾乳洞が見つかった。地元の富室孝さん(61)が探しあてた。巨大な石灰岩にできた小さな隙間から覗き見ることしかできないが、大きな空洞には長い年月をかけて出来上がった石柱や石筍(せきじゅん)などの存在が確かめられた。このほど地域の住民たちが、不思議な形をした鍾乳洞を見学した。 鹿原の自然環境を調査する富室さんは、これまでにも新しい山城も発見した。今回はタヌキが岩の間から顔を出していた穴があったのを思い出し、周辺の岩にある多数の穴をライトで照らし、その中の1つに空洞や石柱の姿が照明に浮かんだ。 松尾から鹿原、与保呂地区にかけ石灰岩の地層が点在し、明治のころには、鹿原の石灰山は土壌改良剤などに使う石灰(いしばい)を製造するための採石場だった。石灰の塊を粉末状にする石積みの石灰窯がいまでも残っている。与保呂には竪穴の鍾乳洞がある。 1枚の大きな岩にできた鍾乳洞の覗き穴は縦3センチ、横約15センチと小さく、体を入れることはできない。外からライトで照らし、一脚にカメラを取り付けセルフタイマーで撮影して中の様子を確認した。奥行きは約2・5メートル、高さ1~2メートル、幅約6メートル。高さ約70センチの石柱、天井からさがるストロー状やゴーヤのような形のつらら石、幕状鍾乳石、うす状の石筍などがあった。 地域の農地・水・環境保全向上対策に取り組む鹿原活動組織が見学会を催し、参加した親子ら約40人が石灰窯跡や鍾乳洞を見て回り、地元にこうした自然が残ることにびっくりしていた。 富室さんは「地元の人から鹿原にも鍾乳洞があると聞いたことがあり、石灰岩の地層なので必ず存在すると思った。鍾乳石の形が面白く、これで地域の自然の豊かさがさらにわかりました」と話している。
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