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鮮やかな色彩まとう<br>浜の上羽さん 繁殖に成功「コキンチョウ」

鮮やかな色彩まとう
浜の上羽さん 繁殖に成功「コキンチョウ」

投稿日時:2021年09月17日(金)

 婦人服販売業の上羽昭さん(73)=浜=が趣味とするコキンチョウの飼育で、非常に難しいとされる繁殖に成功している。
 コキンチョウはオートストラリア北西部にのみ生息する鳥で、世界中でペットとして高い人気を誇っている。ただ、繁殖は難しく広範な知識が必要となると言われている。
 「コロナで暇になった」ことが飼育を始めるきっかけになったという上羽さんは、まずローラカナリアの飼育を始めた。
 美しい鳴き声に魅せられたことが引き金だった。全くの素人から始めた小鳥の飼育。徐々に知識も増えて軌道に乗り始めた頃、エサを買いに行ったペットショップで鮮やかな色彩の小鳥に目を奪われた。コキンチョウだった。個体によって様々な色彩の羽毛を身にまとうコキンチョウ。すぐにその魅力のとりこになった。
 開業したころから、店では鮮やかな色彩の洋服を扱った。しかし、「この組み合わせは派手かな」と、カラフルな洋服に躊躇する客もあり、「自然界には、こんな色の組み合わせがあるんだよ」と、色とりどりの組み合わせを楽しめる提案をしたいと考えたという。
 しかし、飼育を始めると誰よりも自分自身がその色彩に魅せられていった。経験者の話を聞いたり、関連書籍を読んだりと知識を増やし、2羽のペアから始めた飼育で、5ペア10羽までの繁殖に成功。
 上羽さんは「鮮やかな色彩のかわいらしい姿に元気をもらっている」と笑顔を見せる。
 親の持つ色彩の特徴がかけ合わさり、成鳥になると様々な色を身にまとうコキンチョウ。ヒナの頃には、親鳥がエサをやる目印になるよう口の周りに、ビーズのような光る物質が生成されるなど、珍しい成長を遂げる。
 上羽さんは「子育ての様子を見ていると、オスとメスが協力し合っている姿が見られたりして、気持ちが和みます」と笑顔を見せた。

色鮮やかなコキンチョウのオスとメス
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