高井さん(成生)念願の初入賞果たす 日本現代工芸美術展で現代工芸賞【舞鶴】
投稿日時:2004年04月16日(金)
舞鶴市成生在住の陶芸家、高井晴美さん(39)が、第43回日本現代工芸美術展(現代工芸美術家協会主催)で、念願だった初入賞を果たした。1992年から毎年出品し、毎回入選を重ねてきたが、今回は大作「濤聲(とうせい)」で現代工芸賞を受賞、同協会本会員の資格を得た。枠にとらわれずに作陶する高井さんにとって、自由な表現を重視する現代工芸美術展の入賞は、陶芸の道に入ってからの目標だった。94年にふるさとの成生に窯を築いて独立した。若狭湾に面した漁村に設けたアトリエの目の前は海。この海をテーマに追求し、大作のオブジェを作り続けている。作家活動を始めた91年から、日本の美術界をリードしている日展に出品、通算七度の入選をした。同美術展はこの分野で最も大きな展覧会で、自由な表現とテーマ性を重視。陶芸や染織などの第一線で活躍する作家を多く輩出している。入賞作品は目を閉じて聞こえる波の音を形にした。縦、横とも60センチ、奥行き35センチ、重さは30キロ。3カ月かかって仕上げた。入選なども含め800点が3月下旬から東京で展示された。何度も壁にぶつかり挫折しそうになった高井さんを支えてきたのが、成生の地と出会った人たちだった。そんなふるさとの海を形にし、希望のメッセージを土に込め続けてきた。高井さんは「入賞は信じられなかった。今後も忘れられがちな当たり前のことを作品で伝えていきたい」と話していた。4月27日~5月2日、京都市美術館別館で、同美術展の近畿展が開かれ展示される。
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