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骨董市などで購入、壊れた蓄音機を修理再生 造船マンの渡辺さん(公文名)SPレコード楽しむ 【舞鶴のニュース】

骨董市などで購入、壊れた蓄音機を修理再生 造船マンの渡辺さん(公文名)SPレコード楽しむ 【舞鶴のニュース】

投稿日時:2003年09月24日(水)

箱やラッパを手作りした蓄音機と渡辺さん

 会社員の渡辺智洋さん(55)=舞鶴市公文名=は、骨董市などで購入した壊れた蓄音機を自分で修理して再生し、SPレコードの音を楽しんでいる。蓄音機の箱の部分や音が出るラッパまで造船マンの特技を生かして手作りし、これまで購入したものも合わせると約20台、SPレコードは約200枚を所有。SPレコードが日本で最初に発売された1903(明治36)年から今年は100年となるが、渡辺さんは「自分で直して、あのジーという雑音が入った音が出た時に満足感を覚えます」と話していた。
 写真サークル「キャラット」代表の渡辺さんはカメラ好きが高じて、同じく機械ものの蓄音機にも関心が向き、約五年前から京都などの骨董市で蓄音機を見つけては買っていた。最初は動く蓄音機を購入していたが、自分で直してみようと次第に壊れたものを手に入れるようになった。
 多くはゼンマイが切れるなどの故障で動かず、切れた部分を銅の鋲を使って直す。造船マンの仕事がら馴染みのある船舶に使う配管のパイプを代用して、蓄音機の箱とラッパをつないでいる。また、その箱やラッパ、ゼンマイを回すハンドルもケヤキやベニヤ板で自作し、古びた感じを出すために仕上げに色を塗っている。SPレコードのほか、蓄音機の針の入ったブリキ製のケースも、デザインが面白くて収集していた。
 渡辺さんは「木製のラッパの方が音が柔らかい。これからも蓄音機さえあれば直していきたい」と話していた。

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