飯島さん、台風23号で取り残された体験 市消防職員意見発表会で最優秀賞 【舞鶴】
投稿日時:2005年10月21日(金)
平成17年度舞鶴市消防職員意見発表会が19日、北吸の市政記念館で開かれた。1年前の10月20日の台風23号で増水した由良川の濁流の中、バス運転手とともに取り残された中出張所勤務の消防士長、飯島憲生さん(29)=京田=が、「家族のもとへ絶対帰るんだ」との意志を持ち、最後まであきらめなかった体験を語り、最優秀賞に選ばれた。11月2日の京都府消防長会消防職員意見発表会に派遣される。消防業務への認識を深め、職員の資質の向上を目的として、若手消防職員を対象にして毎年開催。今回は東・西消防署、中出張所の7人が出場し、竹原彰消防長ら幹部17人が発表内容など3項目を30点満点で審査した。観光バスの37人が救助された場所の近くで、昨年西消防署に勤務していた飯島さんも救助された。加佐地区の住民を避難所へ誘導するため消防車で出動。志高の国道175号で増水のため進めなくなったが、車両責任者の飯島さんはその場に残った。その後、同じく立ち往生した京都交通バスの運転手とともに消防車の天井に上がり、さらに水嵩が増えたため、近くの木につかまり、翌朝まで運転手を励ましながら救助を待った。「台風23号から学んだこと」と題して発表した飯島さんは「全国の人々にこの経験で学んだことを伝え、お互いが助け合っていけるような社会を築いていきたい」と結んだ。
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