顔見える継続した支援を 日星高生徒たち 震災被災地とつながる 10月27、28日 赤れんがで東北の物品販売【舞鶴】
投稿日時:2012年10月23日(火)
「私たちは3・11を忘れません」を合言葉に、舞鶴市上安久の日星高校(水嶋純作校長)の生徒や教諭、関係者たちが、東日本大震災の被災地支援を継続している。訪れた釜石市などで震災を乗り越えようとする人たちに出会ったことで、顔の見える支援に結びついた。10月27、28日、北吸の赤れんが4号棟での教育機関合同PRフェアで、被災地で作られた海産物の加工品などを販売する。 震災直後、生徒たちが募金活動をしたのを最初に、昨年12月に生徒会役員が宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区の小・中学校に折り鶴を届けた。また、同市で被災者の心のケアに務める医師の桑山紀彦さんが来鶴し、これまでの体験を生徒たちに語った。 今年7月には、同高講師の齋藤亮壽さんが、市民らと岩手県釜石市の仮設住宅に支援物資を届け、JR釜石駅近くの土産物店で自社の水産加工品を販売する菊池真智子さんから、乗っていた車ごと津波に流され、民家2階の窓に飛び移り九死に一生を得た体験を聞いた。続いて同市などで生徒15人と教諭たちが、がれきの片付けなどを手伝った。 被災者とつながりが生まれ舞鶴でもできる支援をしようと、全壊した工場を復旧させた菊池さんの水産加工品を送ってもらい、今月5、6日の文化祭で、学校を応援するグループのステラ・ソルが販売を務めた。 フェアでは加工品をはじめ、がれきで作ったキーホルダー、閖上の主婦たちの手芸教室で作るアクリルたわしなどを並べる。3年生の湯口真岐さんは「復興が進んでいない被災地の現状を知ってほしい」、1年生の中瀬一輝君は「買い物という形で支援してもらえれば」と話す。 時間は10月27日午前10時~午後5時、28日午前10時~午後4時。
写真=買い物で支援をと釜石の海産物などを紹介する生徒たち
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