韓国に招かれ光州市民らと交流 浮島丸殉難者を追悼する会 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年05月02日(金)
浮島丸事件の犠牲者の追悼を続ける「浮島丸殉難者を追悼する会」(野田幹夫会長)が、韓国の光州市民らの招きで5月7日~同10日の4日間、同市を訪問する。事件を題材にした映画「エイジアン・ブルー」の上映運動をする韓国仏教会などが開く2万人規模のイベントに参加し、市民らと交流を図る。今年8月の追悼集会には光州市民約100人が出席、また同市のプロ芸能研究団が韓国舞踊を披露する計画も進められている。
強制労働に従事した朝鮮人労働者らを乗せ、釜山港に向けて青森県大湊港を出航した浮島丸が1945年8月24日、寄港した舞鶴港で爆沈し549人が亡くなった。その後、舞鶴市民が殉難の碑を建立し、舞鶴ロケも行われて事件は映画化された。
映画で事件を知った光州市の市民団体が昨年4月に追悼する会を招き、同年8月の追悼集会には同市から12人の市民が参加し交流が始まった。光州市民らは継続して交流したいとの思いを強くし、韓国に追悼碑建立を計画。また、映画を韓国全土で上映する手始めとして、韓国仏教会などが今月(5月)8日に市でイベントを開くのにあわせ、舞鶴市民を招待した。
8月、芸能集団の舞鶴公演計画も
追悼する会の野田会長ら市民15人が訪問を決めた。イベントの中で野田会長が追悼の取り組みを報告するほか、同市南区庁を表敬訪問する予定。同会は「8月には芸能集団オルスから舞鶴市民に舞踊を見てほしいという要望があり、打ち合わせもしてきたい」としている。オルスの公演は無料とし、8月23日に浜の総合文化会館で開く計画。
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