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静かに冥福祈る

静かに冥福祈る

投稿日時:2019年11月05日(火)

雨の中での弔銃発射。銃声がこだまする

 「第31回舞鶴海軍墓地戦没者合同慰霊祭」がこのほど、舞鶴海軍墓地=余部上=で営まれた。戦争体験者や遺族、海上自衛隊員ほか関係者約320人が参列し太平洋戦争において亡くなった人々の冥福を祈った。従来は春と秋の年2回行われていたが、戦後70年以上が経過するなかで遺族の参列が減少したため統合され、平成29年からは年1回秋に同墓地護持会が祭主となり続けられている。うす曇りの空のもと国旗、軍艦旗の掲揚に続き全員で黙とうが捧げられた。同会の川村大和会長が祭文を朗読し、続いて多々見良三舞鶴市長、大島孝二舞鶴地方総監が追悼の辞を読み上げた。慰霊祭の進行に合わせるかのように空は次第に厚い雲に覆われ、中村信博海軍倶楽部代表の追悼の言葉が披露される頃には雨粒が落ちてきた。その後、参列者全員が降りしきる大粒の雨のなか白菊を献花し、それぞれの様々な想いを胸に手を合わせ、静かに目を閉じた。海上自衛隊舞鶴音楽隊による奉納演奏が終わり国旗、軍艦旗が降納された後、馬場利一京都府海交会会長の閉会の言葉で慰霊祭は終了した。いつしか雨は上がり紅葉の季節を控えた周りの木々の緑が一層鮮やかに映えていた。

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