青森下北で紙芝居上演へ 8月27、28日 出港した地訪れ 浮島丸事件殉難者を追悼する会 強制労働の建設現場跡地も巡る【舞鶴】
投稿日時:2011年08月19日(金)
浮島丸殉難者を追悼する会(余江勝彦会長)の一行が、海軍特設輸送艦「浮島丸」が出港した青森県下北半島のむつ市を訪れ、浮島丸事件を題材に製作した紙芝居の完成報告を兼ねて上演することになった。朝鮮人労働者たちが強制的に建設工事に従事させられていた鉄道やトンネルなどの現場跡も巡り、8月27日と28日の両日、現地で追悼を続ける市民グループと交流する。 浮島丸事件は、第二次大戦末期、下北半島で働いていた朝鮮人労働者と家族らを乗せた「浮島丸」が、1945年8月22日に大湊港を出港し、釜山に向かう途中に寄港した舞鶴湾内で謎の爆発・沈没をして、朝鮮人524人、乗組員25人が亡くなり、戦後日本の海難史上2番目の遭難者を数えた。舞鶴市民らでつくる同追悼する会が毎年8月24日に追悼集会を開き、事件を伝えている。事件を子供たちにも知ってもらおうと、同会メンバーの余江美穂子さん(66)=白浜台=が昨年、自ら絵とストーリーを考えて紙芝居を製作、様々な催しで上演を重ねている。製作にあたって下北半島を訪れ、強制労働の聞き取り調査や追悼事業をするむつ市の浮島丸下北の会(村上準一代表)の案内で鉄道などの建設現場跡を取材し、イメージを膨らませて創作に活かした。お世話になったお礼を兼ねて紙芝居を見てもらおうと下北行きを計画した。 同追悼する会事務局と上演メンバーの15人が追悼集会終了後に出発し、8月27日に大間や大畑町の建設現場、浮島丸が出港した旧桟橋跡などを歩き、28日にむつ市の図書館で上演する。フェリーに乗船して移動することで「浮島丸」の航跡もたどる。 余江会長は「紙芝居の上演を下北の人たちがとても楽しみにして待っていてくれています。犠牲となった朝鮮人労働者たちが、戦時下、青森でどんな状況にあったのか現場跡を見ることで、事件を肌で感じてきたい」と話している。 今夏の追悼集会は、8月24日午前11時から下佐波賀の殉難の碑公園で開かれる。
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