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集大成の作品展「ぽーれぽーれ」で 31日まで<br>前向きな人生観でのびやかに表現<br>人生の彩りは自分次第 嫌なことは時間が解決

集大成の作品展「ぽーれぽーれ」で 31日まで
前向きな人生観でのびやかに表現
人生の彩りは自分次第 嫌なことは時間が解決

投稿日時:2022年03月25日(金)

 余部下の身障センターサロン「ぽーれぽーれギャラリー」で、梅田一郎さんによる個展が開かれている。脳性まひで決して自由とは言えない創作活動の中、日々明るく楽しく前向きに、惜しまず重ねてきた努力。ギャラリー内にはそんな風に手掛けた、のびやかで生き生きとした陶芸や絵画作品など、20点以上が並ぶ。31日まで。無料。

 昭和37年生まれの梅田一郎さんは、今年の2月で還暦を迎えた。節目である60代の始まりには、記念に何かしたいと以前から思案。そんな中、同所から個展開催の打診を受け、今回の作品展が決まった。「たくさんの人に見てもらえることは励みになるしとても嬉しい」と梅田さん。
 これまでに描き上げた油絵は色鮮やかな花や景色が多い。梅田さんは「人物画は難しいけど、風景はごまかしが効くでしょ」と笑顔をのぞかせる。指導者のおかげで楽しく続けられるという絵画は、「(筆で)トントンと色を重ねながらゆっくりと進められるので好都合だし楽しい」と話す。
 また何事も「やりかけたら最後までやらないと気持ちが悪い」といい「時間がかかったとしても、なんでも最後までやり遂げたい」と力強い梅田さんは、自身の性格を負けず嫌いだと断言する。スポーツでは長く卓球に親しむが、負けた悔しさから卓球教室の門を叩き、猛練習に励んだ。その結果いまでは、出場する大会の上位に食い込むなど、好成績を収めるまでになった。「体を動かすのは気持ちがいい。卓球をしている時は楽しくて、普段痛いはずの足のことさえ忘れてしまっている」と思わず目尻を下げる。
 この60年を振り返りながら梅田さんは「悔しいことは乗り越えられるし、嫌なことは時間が解決してくれる。下を向いている暇なんてない」とし「まだまだ挑戦したいことがたくさん。次は何をしようかな」と笑顔をはじけさせた。
 チャレンジ精神旺盛な梅田さんの挑戦は始まったばかり。人生を彩るのはいつでも自分次第だ。

展示作品に見入る来場者
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