雅感じる小宇宙
「舞鶴樹石会」3回目の展覧会
卓上に広がる趣味の世界
投稿日時:2022年11月15日(火)
「舞鶴でも水石や盆栽の発表の場を」という市内愛好家らの声に応える形で、松本会長が中心となり同会は発足。「盆栽」「水石」それぞれの団体はあっても、同会のように水石と盆栽が一つになった団体はめずらしいという。だが、どちらも日本の伝統文化であり、自然の景観を連想し鑑賞を楽しむという共通点を持つ。
盆栽は樹の根張りや枝ぶりなどから自然の景観を連想する縮小された造形作品。その小さな盆(鉢)から季節の移ろいなど、雄大な自然美を見せてくれる。一方、室内鑑賞石である水石もまた、山水の情景を楽しめるもので、自然芸術趣味の極致ともいわれている。
会員らは訪れた人たちと作品を前に、会話を弾ませるなどして交流を楽しんだ。
まるで彫刻されたかのように美しい花模様を見せる水石に驚く来場者には、自然が作り出した芸術作品だと話し、奥が深い水石の魅力を伝えた。
「こうして展覧会を開き、多くの人に見ていただくことで会員らの意識が高まる」と話す松本会長は、「水石も盆栽も自然を生活の中に引き込んで味わう点で共通する。どちらも鑑賞することで、室内にいながら大自然を身近に感じることができる」と双方の魅力を口にした。
同会若手の河田修一さん(41)は「初めての来場者の中には、盆栽と水石どちらか一方のみを趣味とする人もいた。こうした機会をきっかけに、色々な人に興味を持っていただければ」と期待を寄せた。
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