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陸前高田で自宅再建 被災地から勇気送る ドキュメンタリー映画 3月9日上映会【舞鶴】

陸前高田で自宅再建 被災地から勇気送る ドキュメンタリー映画 3月9日上映会【舞鶴】

投稿日時:2014年02月28日(金)

陸前高田で自宅再建

 東日本大震災からまもなく3年。震災を忘れないでほしいと、市民たちが映画上映会に取り組む。巨大津波に襲われ、壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市で撮影されたドキュメンタリー映画「先祖になる」(池谷薫監督)。息子を亡くした79歳の農林業の男性が、自宅を再建するまでを追った。被災地から勇気を送っている。3月9日午後1時半から舞鶴市浜の商工観光センターで開かれる。
 舞台の同市気仙町荒町地区は、津波でほとんどの家が流され、16人が犠牲となった。佐藤直志さんは自宅2階まで浸水し、消防団員の長男が老人を背負って避難中に波にさらわれた。震災直後の4月には、亡くなった人たちの供養と元気を出そうと花見をした。
 地区を離れる人が相次ぎ町内会の解散話が出て紛糾する集会で、元の場所に自宅を再建することを宣言。仮設住宅への入居を市に求められるが、自宅にとどまり続け、友人らの助けを受け被災木を伐り出し、自宅再建へ準備を進めた。ベルリン国際映画祭エキュメニカル賞特別賞、日本カトリック映画賞などを受けた。
 市介護相談員などを務める眞下幸代さんと友人らが、実行委員会を組織して上映会を企画。眞下さんは陸前高田を訪れ、支援活動に取り組む。「震災後の生活の様子、高齢者の佐藤さんの一人暮らしを周囲の人たちがサポートする姿も描かれています。震災を忘れないとともに助け合いの大切さが伝われば」と話している。
 入場料は前売り1,000円(当日200円増し)、中学生以下500円。余部下の市社会福祉協議会、引土のだいにんぐ舞虎、浜のボンなどで販売中。託児は1人300円。収益金の一部は陸前高田市で桜を植樹する活動と、図書館をつくる活動に役立てる。 【問い合わせ】電話090・3267・8341、眞下さん

写真=映画の主人公になった佐藤さん(Photo by Hiroko Masuike(c)Ren Universe.inc)

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