除夜の鐘つきで新年を 桂林寺 市指定文化財の梵鐘 400食の年越しそば接待、今年も【舞鶴】
投稿日時:2010年12月24日(金)
舞鶴市紺屋の曹洞宗・桂林寺(能登春夫住職)が、大晦日の31日夜、鐘楼門に掛かる市指定文化財の梵鐘(ぼんしょう)で除夜の鐘つきを催す。この日は境内をライトアップし、年越しそばの接待も行う。除夜の鐘をついて新しい年を迎えてと参加を呼びかけている。 桂林寺は1401(応永8)年、笠翁(ちくおう)雄仙(ゆうせん)和尚の開創と伝えられ、市内はじめ丹後地方の曹洞宗寺院をたばねる要寺としての役割を担っている。 1600(慶長5)年の関ケ原の戦いで、石田三成方が田辺城を包囲したとき、同寺六世の大渓(たいけい)和尚が弟子の僧らとともに籠城に参戦したことでも知られる。 梵鐘は高さ109.5センチ、口径56.5センチ。室町時代の「長享(ちょうきょう)2年戊申(つちのえさる)10月23日」の年号と「大工 佐野主計」の製作者の名の銘文が刻まれている。一説には細川幽斎(ゆうさい)が桂林寺に寄進したとも伝えられている。 大晦日恒例の除夜の鐘つきでは、本堂前に位置する鐘楼門に特設の階段を作って上がってもらう。毎年多くの地域の人や帰省者たちが訪れ鐘をついており、400人分用意する無料の年越しそばも約1時間でなくなる。鐘つきは午後11時半から。
【問い合わせ】電話75・0168、桂林寺
写真=鐘楼門に掛かる梵鐘
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