防犯功労で表彰 舞鶴署で伝達式開催
投稿日時:2020年06月09日(火)
舞鶴署で5日、防犯活動への尽力を讃えて、河田友宏さん、羽賀靖さん、水谷寛二さんの3人に表彰状が伝達された。表彰を受けた3人は、今後も変わらない防犯への協力に向けて気持ちを新たにしていた。
長年に渡って舞鶴防犯協会の理事を務めてきた河田さんは、近畿管区警察局長・近畿防犯協会連絡協議会会長賞を、羽賀さんが支店長を務める京都北都信用金庫舞鶴中央支店は府防犯協会連合会長賞を、舞鶴防犯協会副会長を務める水谷さんは府警察本部長賞をそれぞれ受賞し、舞鶴署の吉岡幸生署長から表彰状が伝達された。市民の生命や財産が脅かされる各種犯罪は非常に多様化しており、警察だけでは目の届きにくいケースも多々ある。近年多発している「特殊詐欺」においては、銀行窓口やコンビニのレジ等での水際対策がひと際重要になっている。これまで幾度となく詐欺被害を未然に防いだ京都北都信用金庫では、日頃から顧客の動向を注視している。そんな中で、羽賀支店長は、「空振りも非常に多いです」と打ち明け、「しかし、わずかでも疑わしいと感じたら、必ず声をかけると職員に徹底しています」と力を込めた。吉岡署長は、「我々警察と違って、お客様を相手にされているわけなので、声をかけることでお客様の気分を害することもあると思う。にもかかわらず、声掛けを徹底して頂けていることには頭が下がります」と話した。
【“狙われている”の気持ちで~しっかりと対策を】
警察と民間がしっかりとスクラムを組んでいることは数字にも表れている。舞鶴署によると、今年1月から4月までの特殊詐欺認知件数は、近隣自治体から比べると舞鶴署管内が群を抜いて多い。これは市民から寄せられた詐欺の情報件数のことで、電話やメール、ハガキなど計およそ50件超となっている。この数字は、近隣自治体の少ない所の実に5倍程度となっている。警察に寄せられる情報が多いということは、市民と警察の距離が近いことを示しているとも言える。「何か不審なことがあれば、まずは警察に相談しよう」という雰囲気が社会に醸成されている結果であるからだ。しかし吉岡署長は、「そういう好意的な捉え方ばかりでは気が緩んでしまうので、『よその地域より狙われている』と危機感を強めなければならない」と引き締めていた。「安心安全なまちづくり」に欠かせない防犯活動。今後も警察と民間がしっかりとタッグを組んで、防犯が推進されることを願いたい。
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