関電舞鶴発電所、船型PR施設起工式 千歳に係留して来年8月オープン予定 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年07月25日(金)
客船をイメージした関西電力の舞鶴発電所PR施設の起工式が7月23日、余部下のユニバーサル造船舞鶴事業所で行われた。プラネタリウムやエネルギー体験館などを備え、企業PR施設としては、全国で初めての船型という。舞鶴発電所1号機の運転開始時期の平成16年8月にオープンする予定。
PR施設は、全長65メートル、幅18メートル、高さ20メートル、総トン数4000トンで、動力機関のない船舶。構造は地下1階、地上3階の4層で、延べ床面積は約2500平方メートル。来年1月に進水する予定で、舞鶴発電所の南側約1キロの千歳漁港区域内に曳航して係留する。
PR施設の展示内容は、地下1階が「エネルギー体験館」。関西電力の環境問題への取り組みのほか、エネルギーの起源や人間とのかかわりなどを映像を使って紹介する。1階は「舞鶴体験館」とプラネタリウム。浦入遺跡から出土した約5000年前の縄文時代の丸木舟のレプリカを展示するほか、舞鶴の産業や文化を紹介する。プラネタリウムは、直径12メートルのドームに四季の星空を再現する。観賞席は百席。
2階は「船の体験館」。モデルシップや航海用具を展示する談話室、豪華客船の船長室を再現した空間では、客船による航海を映像で映し出すなど船と航海の魅力を紹介する。3階は舞鶴湾の眺望が楽しめる「展望室」。
起工式は、関西電力、ユニバーサル造船の関係者らが出席して営まれ、工起の儀では、両社の代表が鉄板溶接機のスイッチを押して溶接の火花を上げ、工事の安全を祈願した。
舞鶴発電所は、石炭火力発電所で、1号機の出力は90万キロワット。来年8月に1号機の運転が開始され、引き続いて建設されている同出力の2号機は、平成22年8月運転開始の予定。
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