郷土資料館企画展 海運の活躍たどる 5月31日は記念講演会【舞鶴】
投稿日時:2015年05月15日(金)
江戸時代に田辺藩にも寄港した廻船などに注目した企画展「日本海を駆ける―くらしを支える海運―」が、北田辺の郷土資料館で開かれている。神社に奉納された木造和船や船絵馬、船箪笥など約30点が展示されている。5月31日には南田辺の西総合会館で、甲南大学の出口晶子教授と写真家の出口正登さんの記念講演会もある。江戸から明治時代にかけ、日本海経由で大阪から北海道へ運航された北前船は大量の物資を運んだ。舞鶴では由良川河口の神崎や高野川河口の田辺、志楽川河口の市場の各湊に船が寄港し、廻船問屋の商人や船頭たちで賑わった。その地には海運に関する資料などが残されている。江戸時代に由良金毘羅神社から眺めた風景を描いた由良浦屏風には左双に廻船、右双に大浦半島の景色と塩焚きの様子を見ることができる。大船を新造した際に安全を祈願して、神崎地区の湊十二社などに奉納した本物のミニチュアサイズの和船、航海の安全を祈って小浜の廻船問屋が松尾寺に奉納し、11隻の廻船が描かれた船絵馬、船頭が手提げ金庫として使った船箪笥などが展示された。このほか船の設計図に使われた板図、市場の船頭だった村田氏が各地の神社でもらいうけたお守り、持ち船「神勢丸」の船名板、帆の保守道具などもある。6月21日まで。記念講演は出口晶子さんが「海の道、川の道」、正登さんが「港の景観・舞鶴」をテーマに話す。午後2時~同4時。定員100人。入場無料。申し込みが必要。【問い合わせ】電話75・8836、同館
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