近藤流健康川柳 大杉さん 年間大賞輝く 「家計簿の前に坐禅の様な妻」【舞鶴】
投稿日時:2013年03月29日(金)
毎日新聞の人気コーナーである近藤流健康川柳で2012年の年間大賞に、舞鶴市行永の大杉房男さん(77)が選ばれた。結婚して50年になる妻を題材にして詠み、「家計簿の前に坐禅の様な妻」の句で受賞した。18年間作品づくりを休んでいたが、昨年再開して見事グランプリに輝いた。
大杉さんは川柳50年、短歌60年、カラオケは60年のキャリアを持つ。1週間に15句つくって健康川柳に投句した。妻をネタにした句も多く、その中から「大アクビの妻に秘密はないだろう」などが、新聞の一面に掲載された。
昨年12点の月間大賞の中から選考され、年間大賞が決まる。1日も欠かさず家計簿をつける妻の後姿が、大杉さんには坐禅をしているように見え、「坐禅」と「家計簿」と縁遠い言葉をつないだことが意表を衝き評価された。
3年前にパーキンソン病を患い、震える手でペンを持ち作句を続けている。年間大賞に「妻も喜んでくれ、思い出の作品になりました。これからも前向きで斬新な句を詠んでいきたい」と話す。
また、昨年は短歌でもNHK全国大会で、「海と空のコバルト色のまじり合うあたり我が逝く道かと思う」で入選した。
写真=年間大賞の楯を持つ大杉さん
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