身近なギャラリー 利用を 馬場さん、空き家改装「アートスペース973」開設 12月4日から高井さん オープン記念の作品展【舞鶴】
投稿日時:2015年12月01日(火)
NPO法人赤煉瓦倶楽部舞鶴理事長の馬場英男さん(70)が、森の大森神社近くに「アートスペース973」を開設した。空き家だった実家をリフォームし、市民に作品の発表や懇談、会議などの場として気軽に利用してもらえるよう開放する。第1回目の作品展として、陶芸家の高井晴美さんが12月4日~6日に陶展を開く。(青木信明)場所は同神社表鳥居の南側で府道小倉西舞鶴線(白鳥街道)のそば。1964に建てられた木造2階建て住宅で、馬場さんの両親が亡くなってから空き家だった。馬場さんは大学時代からジャズを聴くのを趣味としている。また2年半前から高井さんに指導を受け陶芸を始めた。ジャズのレコードを聴き、作品を置く場所を作ろうとの思いが浮かび、2年前に高井さんの作品展を実家で開いたところ、民家でもギャラリーに活用できると気づき、創作を楽しむ市民にも使ってもらえる貸しスペースを作ることにした。洋室の居間の2間(8畳と8畳)を改装した。作品が映えるようにと1間は天井や壁は白くし照明を設置。絵も飾れるようにピクチャーレールも取り付けた。もう1間は和風のスペースにし、壁には作りつけの棚に収集したジャズのレコード600枚を収納する。展示ボード裏には食器を備えたキッチンもあり、利用できる。「アートスペース973」は番地から名づけた。馬場さんは「元々アートが好きで展覧会なども見に行っていた。陶芸をするようになって創作の楽しさを知り、見てもらうことで励みになることも分かった。気軽に作品を展示して、お茶を飲みながら集まれる場に使ってほしい」と利用を呼びかけている。オープンを記念し、日展会友の高井さんに作品展を依頼した。高井さんは「会館などを使う作品展でなく、親しい人だけに声をかけるざっくばらんな展示会に利用できる場を提供してもらいありがたい。身近なギャラリーとして市民の方に利用が広がれば」と話している。陶展は午前10時~午後5時。入場無料。収益金は陸前高田市の支援に役立てる。利用料などは相談に応じる。【問い合わせ】電話090・3281・7539、馬場さん。
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