赤れんが 交流拠点に 海・港活用を まちづくり構想で提言【舞鶴】
投稿日時:2016年04月05日(火)
舞鶴市赤れんが周辺等まちづくり構想策定懇話会(座長・宗本順三京都大学名誉教授、委員7人)が、このほど多々見良三市長に対して提言書を手渡した。まちの歴史展示や飲食施設、増加する来場者の対応できる駐車場などの整備、文庫山周辺を花と緑の景観にするなどを提案した。(青木信明)赤れんがパークと東山などの周辺エリアを「赤れんが」「海・港」を生かした交流拠点に整備するため、市が基本構想を策定するのを前に、市民や専門家がメンバーの同懇話会が、整備の方向性について4回の会合を重ね、提言をまとめた。パークと周辺エリアの魅力を地域全体で共有し、赤れんが倉庫群を活用した交流拠点、歴史展示機能などの整備▽海上自衛隊施設との空間的、防災面などのつながりを強化▽各世代が体験、飲食、買い物などで交流する機会の創出▽市民の提案を取り入れ、民間活力による商業・サービス機能の導入などを基本的な考え方とした。具体的な施設の配置も提案した。文庫山学園南側の防衛省所有の三角地エリアに、来場者の起点となる観光案内、休憩所、駐車場などの複合交流拠点施設▽文科省所有の倉庫3棟は、海上自衛隊と連携して海軍記念館が所蔵する資料などの展示に活用▽海岸沿いを歩ける親水機能を高めたボードウォーク▽文庫山建物を飲食ができ、眺望が楽しめる展望広場に活用し、その周囲の丘に桜などを植樹するなどとした。このほかにも文庫山北側の親水広場に立体駐車場を整備▽東山合同宿舎跡地にホテルなどの宿泊施設を検討▽東体育館を来訪者の活動・交流機会の場にするとともに、災害時の物資配送センターに活用する案を列記した。多々見市長は「赤れんがと周辺エリアは、市民には身近すぎるために魅力は共有できていない。これからはまちの誇りの意識を醸成し魅力を全国に発信したい。近代化の原点であるエリアのすばらしさを提言から教わり、参考にして構想を策定したい」と述べた。
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