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記念すべき始まりの日「再生」を目指す音楽フェスに一万5千の人波

記念すべき始まりの日「再生」を目指す音楽フェスに一万5千の人波

投稿日時:2023年05月05日(金)

実行委は来年以降の開催予定も明言
「舞鶴を誇りに思う」と若者たち

 舞鶴港第三ふ頭で4月29日、当地で初めての開催となる大規模音楽フェスがあり、市内外から約1万5000人もの来場者が押し寄せた。人波で埋まる非日常の街並みには、可能性の広がりを予感させる要素があふれていた。

 フェスとは、祭りを意味する「フェスティバル」の略語。昨今人気を集める「音楽フェス」とは、多数のアーティストが出演し、数日間に渡って開催されるものもある大規模な音楽イベントのことをいう。国内では、1997年に始まった「フジロック・フェスティバル」などが有名だ。舞鶴では初めての開催となるフェスのイベント名は、「PLAYBACK FES.(プレイバックフェス)2023」。「再生」を意味する名称には、「この街を、もう一度はじまる場所にしたい」との思いを込めたと市内の会社経営者である金村峰土実行委員長(44)は話す。金村さんら実行委のメンバーは、「引揚の港で知られる舞鶴は、『再会』の街。そして、新たに一歩を踏み出す『再生』の街」と位置づけ、「こんな時代だからこそ音楽の力で人々を勇気づけ、この港で新たな出会いを創造し、次代の発展を描いていきたい」と、数か月に及ぶ入念な準備を重ねてきた。
 今回のフェスに出演するアーティストは、いずれも若者たちから絶大な支持を集める大物ぞろい。UVERworldをはじめ、Creepy Nuts、C&K、清水翔太、優里、WANIMAら11組が舞鶴に集結した。
 市内で生まれ育ち、友人と来場した高校3年生の男性は、「こんなすごいアーティストが舞鶴に来るなんて。本当にうれしいし、誇らしい」と興奮気味に話した。

 【人心に大きな変化】
 未曽有のイベントに向け、数日前から街の至るところで当日の交通渋滞を危惧する声が聞かれた。「当日はとんでもないことになるから、車で外出するのはやめよう」と話す人も多く、地元住民は期待半分、不安半分でその日を迎えた。
 しかし、始まってみると予想に反し、市内の主要道路は通常のGW初日よりも交通量が少なく感じられた。その成果に関して金村委員長は、「舞鶴で購入いただいた約5000人に対しては、購入時点で『車での来場を避けて、混雑回避に協力してほしい』と強く訴えました。今回の成功は、皆さんが当事者意識でフェスの円滑運営に協力して下さったことに尽きます」と振り返った。
 実行委が掲げた開催目的のひとつ「舞鶴をみんなに好きになってもらう」については、実行委や有志で当日までに、ゴミ拾いや草抜きなどに汗を流した。「遠くからお見えになる人たちに、『舞鶴っていいとこだな』と感じてもらえるよう、出来ることも何でもやろうとみんなで汗をかきました」と金村さん。その甲斐もあり、出演するアーティストもステージで次々と「舞鶴が好きになった」と口にした。
 フェス終了後には、若者を中心にSNSで「舞鶴市民であることを誇りに思う」という声があふれかえった。
 今回、イベントを同日開催した平野屋商店街などにも来場者が押し寄せ、経済波及効果も一定あったと推測される。しかし、それ以上に大きかったのは気持ちの部分。「音楽を通じて『本当は出来る』そういうパワーを生み出していく」という開催目的は、今後達せられるに違いない。実行委は、来年以降の開催も予定しており、『再生』への道程は、明るく光り輝いている。

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