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視覚障害者のためのの「パソコン講座」終了 パソコン提供呼びかけとボランティア募る【舞鶴】

視覚障害者のためのの「パソコン講座」終了 パソコン提供呼びかけとボランティア募る【舞鶴】

投稿日時:2002年03月01日(金)

視覚障害者のためのの「パソコン講座」終了 パソコン提供呼びかけとボランティア募る【舞鶴】

京都府視覚障害者協会舞鶴支部(高野光武支部長)主催の「パソコン講座」が、このほど終了した。行永東町の舞鶴視力障害者福祉会館で、土・日曜日に延べ5日間15時間の講座が開講され、視覚障害者9人が、パソコンを使ってEメールを学んだ=写真。ボランティアらに支えられての講座で、受講者らは「コミュニティー手段がひとつ増えた」と喜んでいる。
 視覚障害者を対象としたパソコン講座は、市のIT講習会でも、昨年秋に開講された。目が不自由なため音声ソフトをインストールしたパソコンを使用しての講座だが、健常者と同じ18時間の講座では理解しにくいため、現在、第2回目の講座が開講されている。このほか、余部下の市障害者生活支援センターでも開講されている。
 舞鶴支部の講座は、京都府視覚障害者協会の委託事業として、今回初めて開講された。講師の国立舞鶴病院理学診療科勤務の小松広和さんのパソコンや受講者が持参したパソコンを使って講義が進められた。また、講義は市のIT講習会を受講した健常者と視覚障害者でつくるパソコンサークル「コスモス」(清本隆行代表)の会員がサポートした。
 パソコン操作は、マウスを使用せず、音声の指示でキーボードにたたいて行う。パソコンに初めてさわった受講者も、この音声に従ってキーボードをたたいて文字を入力、Eメールのやり方を学んだ。高野支部長は「バリアフリーと言われていますが、パソコンを使えばひとつのバリアが除かれます。視覚障害者にもっとパソコンを広めていきたい」と話している。
 一方、ボランティア活動として、視覚障害者のパソコン普及をめざしている「コスモス」では、パソコンは高価で、しかも高価な音声ソフトも必要なため、家庭で不要となったパソコンの提供を呼びかけている。また、トラブルが発生した場合、今回の講師となった小松さん1人に頼る以外にないため、パソコンに詳しいボランティアも募っている。

【問い合わせ】電話76・5653、コスモス代表の清本さん。

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