西高通信制の今中さん(3年) 全国定通卓球女子個人戦で初優勝【舞鶴】
投稿日時:2007年08月21日(火)
西舞鶴高校通信制課程3年の今中咲子さん(17)=八反田南町=が、8月7日~同9日に東京都内で開かれた第40回全国高等学校定時制通信制卓球大会の女子個人戦で初優勝した。鳥取県の全日制の高校から転校し、一時は卓球を止めようと思っていたが、高校生活の最後にただ1人の部員による練習不足を、東高浮島分校での合同練習で補い、日本一をつかんだ。「優勝の実感はないけれどうれしい。自分の卓球に徹したのがよかった」と振り返った。 府予選で優勝し同全国大会に2年連続で出場。昨年は練習不足もあって5回戦で敗退した。毎週日曜日に通学し平日昼間はアルバイトをする中で練習時間をつくるが、部員一人のため学校では練習できず、指導を手伝う青葉中学校で時々練習する程度。そこで今回は、夜間定時制の東舞鶴高校浮島分校4年の田中麻貴さんも出場することから、大会までの毎夜、同分校で田中さんらと合同練習に取り組んだ。 小学生から一条卓球クラブで卓球を始めた。ドライブを多用する攻撃型のプレーで、青葉中2年でダブルスとシングルスで全国大会へ、進学した強豪校の鳥取敬愛高校でも1年時にダブルスで高校総体に出場した。が、部に馴染めず昨年春に舞鶴に戻って西高通信制へ転校。卓球を止めることを考えたが、青葉中の練習を手伝う中で、卓球が好きな自分を見つけ、十分な練習ができない悩みを抱えつつ再び試合に挑戦した。 全国大会の4回戦。昨年の優勝者、竹村佳恵選手(高知北高)と対戦し、接戦を制して3―0と勝ち大きな自信につながった。準々決勝では栃木県1位の選手とあたり、勝ちへのプレッシャーから先に2セット連取された。卓球部顧問の千阪宏教諭から「自分の卓球をしよう」とアドバイスを受け、気持ちの切り替えができ3セット連取して逆転勝ち。 決勝の行われた8月9日は祖母の命日。小学四年生の時にクリスマスプレゼントにラケットを買ってもらい、「めざせ日本一」と書き込んだことを試合をしながら思い出した。「きょうはおばあちゃんが見守ってくれている。勝っても負けても一生懸命やればいい」と思い、福岡県1位に3ー0のストレートで勝ち優勝した。 今中さんは「事前の練習で調子を整えることができ、自分の卓球をしようと自分に言い聞かせ、気持ちを前に出してプレーできたのがよかった。飽き性だったのに卓球は止めることができなかった」と話している。 西高通信制では2005年にも同大会陸上・男子砲丸投げで、当時2年の大江佑樹君が優勝した。
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