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西高教諭の白岩さん 初の国際大会アジア陸上選手権へ 【舞鶴のニュース】

西高教諭の白岩さん 初の国際大会アジア陸上選手権へ 【舞鶴のニュース】

投稿日時:2002年07月23日(火)

 西舞鶴高校教諭で同高陸上部顧問の白岩志朗さん(30)=八反田北町=が、男子やり投げ種目の日本代表として、8月9日からスリランカのコロンボで開かれる第14回アジア陸上競技選手権大会に出場する。6月の日本陸上選手権で2位に入賞したことを受け、日本陸上競技連盟から派遣される。教師の仕事や陸上部の指導をしながら、現役選手を続け少しずつ記録を伸ばしてきた。今回が初めての国際大会となる白岩さんは「いまから楽しみ」と話している。
 白岩さんは5月の関西実業団陸上選手大会で、今年のベスト記録の71メートル87で優勝、続く6月の日本選手権で71メートル65で2位となった。1位の選手は9月末に韓国であるアジア大会に派遣され、2位の選手がアジア陸上選手権に出場できる。アジア選手権には日本陸上のトップクラスの男子30人、女子27人が派遣される。
 中学時代は野球部。峰山高校入学後に陸上部でやり投げを始めた。肩が強かったことと個人競技で力を試そうと思ったのがきっかけ。2年生でインターハイに出場した。京都教育大学時代も競技を続け、日本インカレの全国大会で68メートル34で7位。卒業後は西舞鶴高校に赴任し、陸上部の指導をする一方、同大学陸上部OBの「京都・紫郊クラブ」に所属して現役選手を続けている。
 部員の指導をしながら一緒にランニングやウエートトレーニングなどをこなしているが、実際にやりを投げる機会は学校の休みの日などごく限られている。あまり投げる練習はできなくても、部員に指導することが結果的に自分の技術の向上にもつながった。1昨年の日本選手権には自己ベストの72メートル93で2位となり、この年のランキングは4位だった。
 自身の記録が伸びるのと同時に、昨年、今年と2人の部員がやり投げでインターハイの出場を決め、指導者としての成果も出てきた。全国大会に出場して多くのトップ選手と交流することも、指導に役立っている。
 白岩さんは「アジア選手権にはどんなレベルの選手が集まるのは分からないが、自己ベストを更新する記録を出し上位入賞を目標にしたい」と話していた。今後もできる限り現役を続け、オリンピック出場の基準となる標準記録80メートルの突破を夢に掲げている。

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