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西高伝統「第42回提言コンテスト」−思い 素直に訴えて

西高伝統「第42回提言コンテスト」−思い 素直に訴えて

投稿日時:2016年11月29日(火)

発表する嶋田さん

 西舞鶴高校の伝統「第42回提言コンテスト」が17日、同校体育館で行われた。このコンテストは高校生活や社会問題、青年期の悩みなどについて全生徒871人が提言作文を書き、選ばれた代表者11人が意見発表をする。生徒の提言は生徒と教諭で投票され、審査委員が最優秀賞1人、優秀賞2人と審査員特別賞を選定、表彰する。冒頭、挨拶で同校の長島雅彦校長は「人前に立って話すのは勇気のいること、緊張していると思いますが、発表を終えたら自信になります。また、他人の考えや発想に触れることは自らの成長にとって絶対に良いはずです。全員で提言コンテストをつくりあげて欲しい」と激励した。代表者は1年生から3年生まで自分の思いをはっきりと素直に提言。言葉の強弱やパフォーマンスで会場が盛り上がる場面も見られた。
【最優秀賞】は1年3組の嶋田菜乃子(なのこ)さんによる『食事をすること』(下に全文掲載)。堂々とした発表態度と、聞く者へ訴える説得力のある内容が受賞へ繋がった。
優秀賞、審査員特別賞は次の通り。
【優秀賞】
2年7組 谷口 若奈
『女子力と日本人』
3年3組 田村 花
【審査員特別賞】
2年3組 小島 幸菜
『言葉』

西舞鶴高校
第42回提言コンテスト
【最優秀賞】
1年3組 嶋田 菜乃子
『食事をすること』(全文)
「いただきます」。皆さんは、ごはんを食べる前にこの言葉をちゃんと言えているでしょうか。私は、一人で居る時や何かに夢中になっている時に言い忘れてしまします。また、意識してみていると、大人でさえ言い忘れていることに気がつきました。
昼食を例に思い出して下さい。幼稚園や小学校では、毎回「いただきます」が言えていたのではないでしょうか。きっとそれは、号令をしてから食べるというような「いただきます」と言わないといけない習慣が付いているからだと思います。
そもそも「いただきます」は感謝の言葉です。もちろん料理を作ってくれた人や、食材を彩ることに携わってくれた全ての人への感謝もあるけど、一番は食材への感謝だと思います。私たちが生きていくためには、食べることが大切です。しかし、私達が食べている食材にも全て命があります。つまり「いただきます」は、本来「あなたの命を私の命に代えさせて頂きます」という意味です。言い忘れてしまうのは、食事が出来るのを当たり前だと思い、食に対する感動を言うという習慣が付いていないからだと思います。
言い忘れを減らす為に、「いただきます」の本来の意味を理解し、感謝する習慣を付けるべきだと思います。また、次世代にも伝承することで食事することのありがたみを教えることができます。何でもないような言葉かもしれないけど、本当は、命に関する重みのある言葉だということに多くの人に気付いてほしいです。そして、皆さんも、ごはんの前に「いただきます」が言える素敵な人になりましょう。

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