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西高の依田君とボランティア部員12月の車いすハンドボール大会へ 【舞鶴のニュース】

西高の依田君とボランティア部員12月の車いすハンドボール大会へ 【舞鶴のニュース】

投稿日時:2002年11月01日(金)

大会に向けミニゲームで汗を流す生徒たち

 車いすで学校生活を送る西舞鶴高校1年の依田琢磨君(16)=上福井=と、同高ボランティア部の生徒たちが、12月に宮津市内である車いすハンドボールの大会に出場しようと、練習に取り組んでいる。障害者のあるなしに関わらず同じルールで楽しむことできる。小学生のころから競技経験のある依田君から、部員らは車いすの扱い方や試合運びなどを教わった。
 依田君はせき髄腫瘍で下半身まひとなり、福井小学校2年生のころから車いすを利用しているが、中学校と西高では吹奏楽部に所属し、また車いすによる陸上競技に出場するなど活発な活動をしている。
 車いすハンドボールに出合ったのは7年前。通院する舞鶴共済病院の医師に誘われて競技を始め、城北中時代には友だちとチームを作って試合に出場した。今年6月に大会に出場したが、その様子を観戦した同ボランティア部顧問の発案がきっかけで、部員らも出場することにした。
 競技は1チーム6人。1人はゴールを守る。シュート数で勝敗を競う。ボールを持つ人は3回まで車いすのタイヤを回して移動できる。12月8日の大会「あいカップ」は、宮津を中心とした障害者でつくるスポーツクラブ「I」が主催。約10チームが参加する。
 練習会には部員5人や依田君の友人、みずなぎ高野学園に通所する競技経験者が集合。競技用車いすは市などで借り、依田君の指導でシュートの練習、ミニゲームをして競技に慣れた。ボランティア部員の1年生、森下知美さん(15)は「タイヤを回す腕が疲れたけれど試合は楽しくできた」、依田君は「みんなが同じ立場で楽しめ、大会を通して交流もできるのがいい。競技をする人が増えてくれれば」と話していた。

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