西駅の芸屋台交代 新町自治会に
投稿日時:2018年04月20日(金)
西駅交流センターに展示してあった竹屋町自治会の芸屋台がこのほど、新町自治会の芸屋台へ入れ替わった。2年ごとの入れ替えで、2020年4月頃まで展示される。「芸屋台」は江戸時代の大衆娯楽であった「子ども歌舞伎」の舞台として昭和初期まで朝代神社の祭礼行列を飾った。現在、祭礼は行われておらず、「まいづる田辺城祭り」でその姿を見る事ができる。西地区では平成17年に官民一体となって「歴史を活かしたまちづくり事業ワーキンググループ」を発足。芸屋台の復元などに取り組んできた。平成19年には舞鶴公園開園100周年を記念し、半世紀振りに曳行可能な芸屋台がそろい、市民たちにお披露目がされた。現在は竹屋、本、丹波、魚屋、寺内、新、堀上、紺屋、西、舞引土の10自治会が保存している。由緒ある城下町文化を観光客や市民に知ってもらおうと、平成11年から同センターで竹屋、丹波、魚屋、新の4自治会の芸屋台を2年ごとに交代で展示している。新自治会の芸屋台は高さ3.8m、長さ3.7m。当時の様子を忍ばせるように紙製の子ども歌舞伎が武者姿で舞台に立っている。後部には見送り幕が取り付けられている。新自治会の坂本清樹会長(49)は「芸屋台が出るのは年1回の田辺城祭りぐらいなので、皆さまの目に触れてもらえるのは地元の者として誇らしくうれしい。市民や観光客の方をお出迎えし、地元の文化を知ってほしい」と話した。
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