西舞建設(西)が日星高野球部に 夏の大会の投手力向上へブルペン寄贈【舞鶴】
投稿日時:2010年06月18日(金)
舞鶴市上安久の私立日星高校野球部に、西の西舞(せいぶ)建設(臼井忠義代表)が、ピッチャーの投球練習場のブルペン施設を建設して寄贈した。投手と捕手のスペースはグリーンのシートに囲われ、屋根付きで雨天でも3人が同時に投げることができる。部員たちと臼井さんが専用の土を入れて均す作業に、一緒に汗を流し完成させた。本格的なブルペンに投手陣たちは気持ちよく投げ込み、練習に意欲的に取り組んでいる。臼井さんは山中始之監督の義父にあたる。山中さんから練習場としている学校グラウンドの土について相談を受け、練習の様子を見に行った。デコボコの土で練習する姿が目にとまり、進んで土の入れ替えや重機で土を均し、また照明設備も贈った。チームは昨年、創部10年目にして夏の京都大会で初勝利し、ベスト16にまで勝ち上がった。昨年の学校創立80周年で同窓会と教育振興協力会から寄せられた寄付をもとに、学校は耐震化されずに使用禁止となっていた体育館を取り壊し、倉庫を改修して部室を作った。その更地となった敷地に臼井さんは、建設現場の足場などに使うパイプで組み立てたブルペンを先月寄贈。建設作業も同社が負担した。また、投球練習場の横に、同社と他企業が共同で贈ったバッティングマシンを設置した打撃練習のゲージも備えている。これまでグラウンドの隅に土を盛ったマウンドで投球練習をし、雨天の場合は投げることができなかった。投手の牧田翔選手(3年)は「ブルペンで投げているという雰囲気があって楽しく練習ができています。感謝の気持ちをもって練習と試合にのぞみたい」とピッチングをする。臼井さんは「野球をやりたいと日星に入ってきた選手たちの夢を応援しようと、練習施設の整備をお手伝いしました。ひたむきに野球に打ち込んでほしい」と話す。山中監督は「練習環境ができたことで選手たちも意欲が生まれ、恩返しをしたいと意識が変わってきた。夏の大会に向け投手力の向上が図れる」と感謝している。
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