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西方寺で作陶に取り組む嵯峨根さん(公文名) 米国NYで京都の現代陶芸家らとグループ展【舞鶴】

西方寺で作陶に取り組む嵯峨根さん(公文名) 米国NYで京都の現代陶芸家らとグループ展【舞鶴】

投稿日時:2006年12月01日(金)

出品する焼き締めの大皿と嵯峨根さん

 西方寺に工房を築いて作陶に取り組む嵯峨根辰夫さん(54)=公文名=が、アート活動のメッカでもある米国ニューヨークの中心地にあるギャラリーで、京都の現代陶芸家たちによるグループ展に出品することになった。多くのアーティストが集まるニューヨークで、作品を発表するとともに、期間中滞在して創作の刺激を受ける機会にしたいとする。12月6日から同16日の11日間にわたって展示する。  嵯峨根さんは市身体障害者福祉センター指導員だった1983年ごろから陶芸を始め、97年に舞鶴市展の市展賞、98年には大賞を受賞。2001年退職して西方寺で工房を独力で設立、倒焔式の薪窯を築いた。翌年には穴窯を作った。  農作業をしながら自分のペースで作陶を続け、気が向けばグループ展などに出品してきた。毎年冬にはロサンゼルスに旅し、薪窯で作った焼き締めの作品を持参してフリーマーケットに参加した。米国では焼き締めは珍しく関心を引いた。  今春から京都市内の常設展示場で、クラフト作家約100人とともに作品を並べている。会場を運営するクラフトボックスが、ニューヨークで京都の現代陶芸家展を企画し、5人とともに嵯峨根さんも出品を決めた。米国では日本のように貸しギャラリー方式ではなく、作家が作品を持ち込み実績を重ねて専属になる。  今回は直径62センチの焼き締めの大皿や焼酎サーバーなど約20点を持ち込む。嵯峨根さんは「多くのアーティストが集まる場で発表できるいいチャンスになる。美術館やギャラリーを回るのも楽しみにしている」と話していた。

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