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被災地心に刻み支援継続を 日星高 幼稚園再建に募金役立て 復興道半ばの名取市など訪れる【舞鶴】

被災地心に刻み支援継続を 日星高 幼稚園再建に募金役立て 復興道半ばの名取市など訪れる【舞鶴】

投稿日時:2014年12月24日(水)

 東日本大震災で被災した宮城県名取市の幼稚園を支援する私立日星高校の生徒と教員たちが、再建された仮設幼稚園を訪れ、募金を届け子供たちと交流、現地で語り部活動を続ける住民から話を聞き、被災した学校やさら地のままの地区を歩いた。12月18日、全校生徒に活動を報告し、今後も被災地を心に刻み支援を続けようと呼びかけた。名取市海岸部の閖上(ゆりあげ)地区は、800人を超える死者と行方不明者が出た。52人が在籍した同地区の私立閖上わかば幼稚園は、園児4人と教諭1人が亡くなった。休園を余儀なくされ再開に向け取り組む中、活動を知った日星高が募金などを実施、舞鶴市民や団体も協力した。今回を含め約70万円の募金を生徒たちが現地に届ける一方、園長の佐竹悦子さんが日星に来校しお礼を述べた。閖上地区から内陸部の美田園地区に今春再建され、美田園わかば幼稚園と名称を変えて再スタート。生徒3人と水嶋純作校長ら6人が12月12、13日、同園を訪れ、募金25万円、生徒で作った約1万羽の折り鶴とクリスマスカードを贈り、園児たちと交流した。再建されたがいまの建物は5年間だけの仮設の施設で、その後別の地に移転をしなければならない。14人の生徒が犠牲となった旧閖上中学校。息子を亡くし、語り部をする丹野ゆう子さんから体験を聞き、慰霊碑の前で祈りを捧げた。まだかさ上げ工事もされず、被災当時のままの建物や更地を歩きながら、住民の話に耳を傾けた。震災を忘れないでほしいと報告した生徒会長の2年生、岡安真耶さん(17)は「日星の支援活動が役に立っていることを実感できました。少しでも多くの人に東北を訪れて見てほしい」、副会長の2年生、安田那津美さん(同)は「夏に予定している現地でのボランティア活動に、生徒会を中心に参加を呼びかけたい」と話していた。水嶋校長は「まだまだ仮設に暮らしふるさとに戻れない人がいることを時々思い出し、関心を向けてほしい。小さき者、弱い人とある学校でありたい」と生徒たちに語りかけた。
 (写真は全て日星高の提供)

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