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被災地と共に生きる 日星高生徒 東日本大震災と大雨の現場で活動 文化祭で活動報告 支援の継続必要性感じる【舞鶴】

被災地と共に生きる 日星高生徒 東日本大震災と大雨の現場で活動 文化祭で活動報告 支援の継続必要性感じる【舞鶴】

投稿日時:2014年09月02日(火)

 舞鶴市内の私立日星高校(水嶋純作校長)の生徒たちが、東日本大震災や8月の大雨による被災地を続けて訪れ、支援活動に取り組んだ。学校が目標とする「人と共に生きる」を生徒たちが実践し、現場に出向いて住民たちの声に耳を傾け、一緒に汗を流している。現地の体験から継続した支援の必要を実感している。これまで生徒たちは募金活動や折り鶴づくり、励ましのメッセージを集め、東北を訪れて贈ってきた。宮城県名取市の幼稚園の再建も支援している。釜石市など現地にも入って、がれきの撤去などボランティア活動もしてきた。被災地での作業は今回で3回目。生徒会の6人と教員2人が8月20日~24日、現地のスタッフの指示で宮城県気仙沼市や石巻市、南三陸町などに分かれて向かった。津波をかぶった田んぼから石を取り除き、仮設住宅や小学校でお年寄りと小学生たちと交流したり、定置網の手入れなどを手伝った。宮城県ではがれき撤去のボランティア受け入れを打ち切ったが、小学校グラウンドにガラス片が残っているなどする。生徒会長の高原寧々さん(3年)は「沿岸部はまだかさ上げ作業をしている段階で、以前の生活には程遠く、復興は進んでいない」、同会議長の塩見恭平君(同)は「田んぼでの石取り作業は30人ほどでやりましたが、1日で1メートルも前に進まない。ボランティアが足りていないと感じました」と話していた。10月2日の文化祭で活動報告をする。一方、大雨による農地や市街地が冠水した加佐地区と福知山市でも、先月に支援に出掛けた。福知山市から通っている生徒もおり、自宅が床上浸水などの被害を受けた。福知山市内には看護科5年課程の1、3年71人が8月25日、森垣地区などで住宅に入って約30センチに堆積した土砂を運び出した。その後、水で洗い流したがさらに山から水が流れ込み、同じ作業の繰り返しになった。吉田優花さん(3年)は「家からの泥出しは機械でできないのでボランティアが必要だと思った」、田中加奈さん(同)は「町外れに行くと復旧作業は進んでいない。声をかけて継続して支援することが大切です」、3階に自宅のあるアパートの1階部分が浸水した由利優佳さん(同)は「クラスメートたちが福知山のまちにボランティアに来てくれてうれしい」と話していた。

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