被災した陶芸家励ます 宮城県栗原市で活躍 舞鶴出身の河田さん 2度の地震被害に 同級生らが応援 知恵蔵で常設コーナー【舞鶴】
投稿日時:2012年01月17日(火)
昨年の東日本大震災で大きな被害を受けた舞鶴出身の陶芸家、河田勉成(べんせい)さん(65)=宮城県栗原市=を応援しようと、同級生らの市民が「励ます有志の会」を作った。北吸のまいづる智恵蔵も協力し、河田さんの作品を常設展示するコーナーを設けている。 岡田中地区で生まれた河田さんは、岡田中小学校、岡田中学校を卒業した。その後、京都市内で陶芸家の修業を積み、1980年に宮城県に白鶯窯を築き作陶を開始、青と緑色を基調とした日常の中で使う器づくりに励む。 また、日展への入選を重ねるなど、東北を代表する陶芸家として活躍する。05年には大庄屋上野家でふるさと展も開いた。 08年六月に発生した岩手・宮城内陸地震で多くの作品が壊れる被害を受けた。友人の画家が壊れた作品のかけらを組み合わせた絵画を制作し、2人展を開いて逆境に立ち向かった。そして昨年3月の大震災で再び被災した。 そんな河田さんを応援しようと、ふるさと展を開いた同級生の梅原孝雄さんや友人らが、廿日市などのイベントに河田さんの作品を出品して販売したのに続き、昨年11月からは智恵蔵の協力を得て同施設1階エントランスホールに常設展示されることになった。湯呑みやカップ、急須、一輪挿しなどの作品が並べられている。 作陶と個展も再開した河田さんは「舞鶴出身という縁で展示していただき感謝しています。多くの方に見ていただければ」と話している。
【問い合わせ】電話66・1035、智恵蔵
写真=知恵蔵に設けられた河田さんの作品コーナー
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