落慶式で喜びの輪~常楽寺(田中町)の庚申堂 142年ぶり新築
投稿日時:2019年08月20日(火)
田中町の臨済宗東福寺派・常楽寺(沖泰隆住職)の庚申堂が完成し、このほど落慶式が営まれた。檀家や施工関係者が出席し、142年ぶりに新築となった仏堂の完成を祝っていた。
常楽寺は志楽地区安岡の少林寺と田中の金龍寺が、昭和55年に合併してできた。旧寺も六百年を超える歴史を持っていた。現在の本堂は旧金龍寺の本堂になる。庚申堂は、寛政12年(1800)に建立。明治10年(1877)に再建され、今回の建立で三代目となる。堂内には、帝釈天(仏教の守護神の天部のひとつ)の使者である青面大鬼王が本尊として祀られている。今回の新築にともないお披露目され、普段は開かれることのない厨子の中の本尊に出席者たちは見入っていた。落慶式では沖住職がお経を唱えるなか、関係者らが焼香を上げていた。祝賀会では、沖住職が「以前の建物から本当に立派な姿に生まれ変わった。多くの関係者の方のご努力を肌で感じました」と感謝の言葉を述べた。続いて、工事関係者らに感謝状が手渡された。料理もふるまわれ、プロジェクターで写しだされた以前の庚申堂を見ながら、檀家や関係者らは親睦を深めていた。筆頭総代の井本泰司さん(72)は「檀家や施工関係者をはじめ、多くの方のおかげでできた。新築を機に地域の方の信仰がさらに強くなってくれたらうれしい」と話していた。 (井上 務)
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