最新の記事

  

若者の未来に光を

若者の未来に光を

投稿日時:2023年04月25日(火)

「地域参加型ファッションショー」で中高生がモデルに
「何もないなら作ればいい」可能性広げる挑戦はじまる

 施設管理者のウッディーハウスによる「舞鶴をアートの街にしたい」という想いが結実し、舞鶴赤れんがパーク4号棟に「アートのコミュニティスペース」がこのほど完成した。5月にはスペースを管理するVONTEN(金田研人代表)などで組織する実行委が、古着をリメイクした洋服でファッションショーを開催する。

 イベントの名称は、「HOKASAN COLLECTION(ほかさんコレクション)」。「捨てる」を「ほかす」という舞鶴弁から名づけられたイベントでは、古着リメイクの価値を周知することで、循環型社会構築の一助となることを目指している。
 「みんなで創る地域参加型ファッションショー」というコンセプトのショーには、地元の服飾クリエイターが制作を担い、中高生がモデル出演するなど多くの市民が関わるものとなっている。実行委の一翼を担う「桜artアンサンブル」の椿幸恵さんは、「今回のショーは地元の高校生たちと共に取り組んでいます。モデルや舞台技術、美術、ヘアーメイクなど高校生が普段体験できない様々な分野の職業に関わり体験することで、将来の可能性につなげてほしいと考えています」とイベントの狙いに触れ、「れんが造りのお洒落な空間で、観る人にとって満足いただけるショーとなるよう準備を進めています」と話している。

 【経験値で広がる将来の選択肢】
 ショーの会場となるパーク4号棟の2階にこのほど、アーティストやクリエイターが集う作品制作のコミュニティスペースがオープンした。AKARENGA CREATIVE BASE(以下ACB)」と名付けられたこの空間は、「創造に触れる」をテーマとし、木工室であれば30分200円と安価での利用が出来るなど、様々なモノづくりを体験できる場所として開放されている。
 施設を管理運営する合同会社VONTENの金田代表(29)は、「舞鶴には何もないと言われるし、自分でもそう思う」と話しながらも、「そうであれば自分たちで作ったらいいじゃないかと考えて、今回思いが実現した」と満足感を漂わせた。
 中高生モデルには、地元の生徒10人が応募。9日には、その多くが集まり、歩き方の練習などに精を出した。
 日星高3年の稲田悉さんと山本隼士さんは、「他ではできない経験で、とても楽しい」と目を輝かせ、「今後の進路に生かしていきたい」と笑顔を見せた。
 金田代表は、「舞鶴でもこうした経験が出来ることで、若者の今後の人生の選択肢を増やしてあげたいと考えています。このファッションショーに出ることがひとつのステータスになっていくのが目標です」と今後の抱負を述べた。
 ショーの詳細は次の通り。
 【日時=5月14日16時~※15時開場▽場所=舞鶴赤れんがパーク4号棟1階▽入場料=500円(一般チケット)、2500円(VIPチケット※座席指定券・トートバッグの特典付き)】

この記事をシェア!
Management BY
舞鶴市民新聞
当サイトは舞鶴市民新聞社が運営しています
ページトップへ