最新の記事

  

舞鶴支援学校 生涯一度の大舞台

舞鶴支援学校 生涯一度の大舞台

投稿日時:2017年11月14日(火)

メダルを手にする大沢さん(左)と角地さん

【全国から5500人参加 障害者スポーツ大会】

 愛媛県で開催された「第17回全国障害者スポーツ大会 つなぐえひめ大会」で、京都府代表で出場した舞鶴支援学校職業自立コースの角地大樹さん(17)が陸上・走り幅跳びで銅メダル。大沢眞也さん(17)がフライングディスク・アキュラシー5で銀メダル。ディスタンスで銅メダルを手にした。

 同大会は、日本障害者スポーツ協会が主催。障害者に対するスポーツの普及や社会参加などを目的として、国民体育大会終了後に、同開催地で行われる国内最大の障害者スポーツの祭典。大会は10月20日から3日間開催され、全国都道府県・政令指定都市選手団約5500人が参加し、個人競技6競技、団体競技7競技の13競技とオープン競技が実施された。角地さんは走り幅跳びで銅メダルを手にした。「都道府県から選手が集まるのですごくプレッシャーを感じた」と話す角地さん。台風の影響で午前に出場予定だった50mは中止だった。午後からの走り幅跳びも天候など条件に恵まれなかったものの、自己ベスト4m77cmに迫る4m72cmを出した。「銅メダルは取れると思っていなかったので驚いた。とてもうれしい」と笑顔で受賞の喜びを述べた。大沢さんはフライングディスクに出場。5m離れた場所からディスクを投げ、ゴールを通過した回数を競うアキュラシーで銀。ディスクを3投し、最も遠い着地点の距離を競うディスタンスで銅メダルを手にした。アキュラシーでは、自己ベストの7投を超える8投が入った。「メダルを取れるか不安だったけど、狙っていきました。緊張したけど全力で試合に挑めたと思う。2つのメダルが取れて嬉しい」と笑顔で話した。府では、より多くの障害者に出場機会を与えるため、個人競技は初出場に限定。一生に一度だけの舞台となる。それだけに2人の思いは強く、受賞の喜びも大きかったという。2人は「良い経験と思い出になった。今後も競技を続けていきたい」と口をそろえた。2人の担任で京都選手団のコーチとして同大会に同行した岡本啓吾教諭(30)は「出場が決定してから最初は自信がなかったが、練習を重ねる中で、2人とも少しづつ成長できた。天候が悪くメンタルが結果に影響する大会だったが、これまでの練習と、学校で培われた力が発揮できた。指導者としてもとてもうれしい」と誇らしげだった。
(井上 務)

この記事をシェア!
Management BY
舞鶴市民新聞
当サイトは舞鶴市民新聞社が運営しています
ページトップへ