舞鶴かぶおいしいよ 今年度初めて試験栽培、メニュー提案で味わう 今後の広がりに期待【舞鶴】
投稿日時:2016年03月01日(火)
京の伝統野菜で今年度初めて試験栽培された舞鶴かぶと、復活をした佐波賀だいこんの新しい食べ方を提案しようと、関係者らによる試食会と意見交換会が、瀬崎の舞鶴ふるるファームレストランであった。赤紫色で甘みがある舞鶴かぶを使ってスープや炒め物、ソースなど様々な料理が試され、そのおいしさに今後の期待が集まった。(青木信明)舞鶴かぶは喜多地区が原産といわれるが来歴は不明とされる。根部の上部が赤紫色になる晩生の品種。やや硬いが耐寒性にすぐれ、煮物や漬物用の食材になる。京都府農林水産技術センターで種子を保管し、佐波賀だいこん生産部会の佐藤正之代表(52)が種を譲り受け1アールで試験栽培を実施。昨年9月に種まきをして約1キロのかぶを収穫した。佐波賀だいこんは繊維質が豊富で硬く辛味も含まれる。葉もおいしく葉付きのままで販売される。佐波賀地区で江戸期から栽培され、昭和30年代には京阪神に出荷されていたが、作るのに手間がかかり姿を消した。2010年に地元農家と府、市で試験栽培が始まり復活し、市内のあっさり漬食品工業がこの大根で作った商品が漬物グランプリで優勝するほか、イオンや直売所などでも販売している。現在は7人の生産者が54アールで作る。試食会には農業者、飲食店主、府と市関係者らが集まり、同センター主任研究員の城田浩治さんが両作物の特性を説明。同ファーム料理長の長谷部幸二さん(58)が、舞鶴かぶを素材にかぶら蒸し、ポタージュスープ、マーボーかぶら、かぶらのステーキ、すりおろして味噌に入れたソースなど8品、佐波賀だいこんを使った天ぷらや葉の煮びたしなど4品を考案した。長谷部さんは「舞鶴かぶは甘みが強く独特なので、それを味わってもらえるような料理を考えました。調理もしやすくメニューとして使いたい」と話していた。佐藤さんは「舞鶴かぶの栽培は難しいことはない。きょう食べてみて、いろんなバリエーションの料理に使えることがわかった。生産者に声をかけて栽培を広げていきたい」と料理を味わっていた。
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