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舞鶴高専杯プログラミングコンテスト2022<br>次代を担う新鮮力<br>応募の半数は京阪神の中高生

舞鶴高専杯プログラミングコンテスト2022
次代を担う新鮮力
応募の半数は京阪神の中高生

投稿日時:2022年11月29日(火)

 北吸の舞鶴市政記念館で11月6日、「舞鶴高専杯プログラミングコンテスト2022」が開催された。同校は、小中学校のプログラミング教育必修化によって多くの関心が集まっているプログラミングの普及のため、小中学生の発想力、表現力、技術力および、発信力の向上を目指して昨年から事業を実施。今回は2回目の開催となった。
 プログラミングやICT技術により、地域貢献やSDGs17の目標を達成するためのアイデアを募集する「アイデア」部門には16作品が、発想力と表現力を発揮して開発したゲームを募集する「ゲーム部門」には6作品の応募があった。市内のみならず、広く京阪神から全体の約半数が応募し、この日はそれぞれが熱の入ったプレゼンテーション、デモンストレーションを披露した(下写真)。

 いずれ劣らぬ力作ぞろいの応募作は、市と市教委をはじめ、Coworking Village MAIZURU、日立造船㈱、インフォニック㈱の担当者が厳正に審査。全作品に割り当てられた部門賞の他、2部門それぞれに最優秀賞、優秀賞、企業賞が贈られた。
 昨年に続いてアイデア部門の最優秀賞に輝いた西山昂毅さん(兵庫教育大学附属中2年)は、「会場が大きなホールに変わって、最初はとても緊張しましたが、会場全体を見渡しながらプレゼンすることを心がけました。来年は受験の年なので参加は難しいけど、今後も取り組んでいきたいです」と満足感を漂わせていた。
 一方、「ゲーム部門」で最優秀賞に輝いた浅香樫歩さんは、長岡京市から参加した中学三年生。昨年度は準優勝だった浅香さんは、「今回リベンジ出来てうれしい。半年前から準備をして、飽きのこない作りを心がけました。舞鶴高専進学を目指し、今後はみんなが思いついたことのないような技術の開発にチャレンジしていきたい」と意欲を見せていた。
 また、会場の当日スタッフとして活躍した小崎創生さん(18)は後輩たちの頑張りに触れ、「こういう場に出ようと思う勇気がすごいし、発表の内容もよく練られている。SDGsに沿う内容で、良いアイデアばかり。自分自身も頑張っていこうと良い刺激になりました」と話した。
 事業の企画から実施までを担当した同校の井上泰仁准教授は「これからの小中学生は予測不能なことに対応できなければいけない。高専に限らず、こうした機会に学習していただくことで未来につながると思う」と話し、今回応募のあった全作品に部門賞を進呈したことに対し、「自分でいろんなことを調べて形にする『考える努力』を評価したいと考えました。ひとつの成功体験で、次のステップに移る意欲を育んでほしいと願っています」と応募者たちの今後に期待を寄せていた。

賞状を手にする入賞者たち

 各賞の受賞作品、作者は次の通り。
 【アイデア部門】最優秀賞=「海洋探査システム『Searcher』」西山昂毅▼優秀賞=「地球温暖化について」篠原悠真▽「みみラク君」西川大智▼企業賞(日立造船)=「地球温暖化について」篠原悠真
 【ゲーム部門】最優秀賞=「シュリーフェン・プラン」浅香樫歩▼優秀賞=「ヨケルデー2000」髙谷淳真▽「ピースフルワーク(peaceful work)」木坂心▼企業賞(インフォニック)=「運転台のゲーム」橋本涼介
(2022.11.25発行)

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