舞鶴高専教員たち 研究センター 舞鶴の近代化遺産に光を【舞鶴】
投稿日時:2012年05月25日(金)
明治以降の舞鶴の近代化を支えた建造物などを調査・研究しようと、舞鶴高専建設システム工学科の教員と市職員たちの7人が、「舞鶴近代化遺産研究センター」を設立した。北吸のまいづる智恵蔵二階に拠点を置き、市内の橋や旧榎配水池などの資料などを公開している。展示は5月27日まで。 旧海軍が置かれた明治から近代化が進められた舞鶴には、赤れんが倉庫やドック、水道施設などの建造物が数多く残る。その一方、50年前の建物などが取り壊されるケースもあり、資料も散在しているのが現状という。 そうした近代化遺産を調査・記録しまちづくりに役立てようと、同研究センターを立ち上げた。市民と一緒に調査活動やワークショップなども計画。NPO法人化も目指している。 智恵蔵2階で舞鶴の近代化遺産展を開いている。高専周辺の戦前に敷設された水道管、1957年建設の八島商店街アーケードなどの紹介や、旧大川橋の端柱や図面、旧榎配水池などの模型やコンクリート片が展示されている。 同研究センター代表で舞鶴高専教授の玉田和也さんは「舞鶴には高度成長で壊されずに多くの近代化遺産が残り、まるでタイムカプセルのようだ。貴重な遺産に光を当て掘り起こしていきたい」と話す。
写真=研究センターの拠点の知恵蔵で展示されている建造物の資料
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