舞鶴高専 創造工学 まちに起こす化学変化
投稿日時:2016年07月29日(金)
白屋の舞鶴高専で7月19日、電気情報工学科4年生による地域課題解決を実践する取組みの発表会が行われた。同校は4年生の前期科目「創造工学」という授業の中で同科の技術を活用した地域課題解決案を企画。今年の課題は①「冬に開催している東駅前イルミネーション事業の基礎要素開発」、②「電動車椅子に乗る子供たちのための車椅子改良」、③「赤れんがフェスタ等のイベント時に楽しめる展示作品の開発」、④「観光に役立つアプリケーション開発」の4つ。①では前年の課題を踏まえ、点灯パターンなどを見直し、オブジェ間連携を強化するなど全体的に統一感を持たせる案やイルミネーションを活用したモグラたたきやホタルの光を再現した提案がなされた。②では感圧センサーを活用し、身体を動かせない障がい者でも手を差し伸べるだけで操作できる案やBluetoothを活用しスマホで操作する案、2.5㎝~8㎝の段差であれば自動的に乗り越えることができるなどの改良案が提案された。③では寿司が走り出すシュールなゲームやプロジェクターに映し出された魚の群れが自分の動きに合わせて真似をするゲームなど子どもから大人まで楽しめる案が提案された。④ではインターネット上でコメントした内容が地図上でアバターやアイコンで表示され、飲食店の情報や観光スポットの評価などが表示される観光用ウェブシステムの提案がなされた。同科の担当である片山英明さん(50)は「授業で学んだことがどこまでできるのかというのと同時に、自分が関わる地域を知るきっかけにしてほしい」と語る。同校の技術力がどんな化学変化を起こし、地域課題を解決するか。まちづくりと科学の融合に期待したい。
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