舞鶴養護学校開校5周年で記念作品展 智恵蔵で2月11~14日、輝く感性と心届ける【舞鶴】
投稿日時:2010年02月05日(金)
様々な障害を持つ児童・生徒が学んでいる堀の舞鶴養護学校(室木義治校長、123人)が開校5周年を迎え、本校と北吸、行永分校の3校による記念作品展「生命(いのち)の太陽~光とならん~」を、2月11日~14日、北吸のまいづる智恵蔵で開催する。全員で取り組んだ共同作品、小・中・高等部ごとに制作した作品、個人の絵画や詩などを通し、子供たちのアーティストとして創作に見せる輝く感性を伝えようと、卒業生の作品も含め初めて約200点を一堂に展示する。同養護学校は、児童・生徒たちがこれまで自分の想いを表現した絵画など美術作品は、学校外の行事で紹介したり店舗で常設展示してもらっているが、5周年を機に多くの市民に発信しようと地域で作品展の準備を昨年九月から進めてきた。全ての児童・生徒が1人1人、紙を溶かして色を塗って作った思い思いの太陽を、ボード(縦2.3メートル、横5メートル)に貼りつけた共同作品を仕上げた。小学部の35人が手袋や靴下で色を塗ったり、足の裏にも絵の具をつけ走り回って彩色した縦2メートル、横4メートルの共同作品「みのりの樹」を、中学部の35人は縦90センチ、横25メートルの木綿をグラウンドに広げて染料を塗るなどし、どれも枠にはまらないダイナミックな作品が完成した。個人作品では、体育祭の思い出やカブト虫など、この一年間で描いた中から1点を選んで出品する。中には重度の肢体不自由で少ししか動かない右手で、学校に行きたい想いを描いた書作品も。それぞれ知的障害や自閉症などの障害を持ちながら、創作の中で自分を精一杯表現した。そうした子供たちの想いを様々な形で表現できるようにと、教員たちも美術研修を受け助言し、作品としての奥行きも広がった。また、高校生たちが自分を見つめ、素直に心情を書き留めた詩、共同作品の制作の様子を撮影した映像、保護者たちが描いた手手紙なども並べる。室木校長は「素晴らしい感性と表現力を持った子供たちのことを知ってほしい。それが子供たちの生きていく励みになります」と話している。入場無料。午前9時~午後5時(最終日は午後3時)。
【問い合わせ】電話78・3133、同校
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