舞鶴発の京野菜に-松尾ゴボウ 復活への道
投稿日時:2016年08月23日(火)
吉坂の松尾寺駅で8月7日、「松尾ゴボウ栽培体験オーナー会」が交流会を行った。猟友会舞鶴東支部が振る舞ったジビエバーベキューを囲み、老若男女の楽しそうな笑い声が辺りを包んだ。現在同会を中心に、高齢化と人口減少のために作り手の少なくなった松尾ゴボウを復活・普及させる活動が広がりを見せている。松尾ゴボウは,長大で実が詰まっており、香りが良い特長がある。松尾地区の土は耕土が非常に深いため,まっすぐで長いゴボウができる。栽培の担い手を増やすため、府の「ふるさと共援活動支援事業」を契機に、松尾地区と京都大学が「ふるさと共援組織」の協定を締結し、2008年からの3年間、普及等の活動を行った。その後、府の「企画公募型ふるさと保全活動」による支援のもと「松尾ふるさと共援隊」として2013年まで活動を継続。2011年には耕作放棄地を活用した「松尾ゴボウ栽培体験オーナー制度」を開始した。現在は「松尾ゴボウ栽培体験オーナー会」が活動を引き継いでいる。同会のオーナーは、3畳分ほどの畑を管理し、種まきや除草などを行いながら松尾ゴボウを育てる。栽培管理だけでなく、定期的にオーナー同士で集まり、バーベキューなどで親睦を深める交流会も開催されるなど、現在約30人のオーナーが楽しみながら活動に励んでいる。同会の谷口晴夫会長(58)は「松尾地区の地域活性化につながれば。作業を通じて輪を広げてほしい」と語った。今年4月からオーナーになった市内在住の女性(46)は「土に触れると爽やかな気持ちになれる」と念願の畑仕事を楽しんでいた。この活動には学生も積極的に参加しており、2年前から舞鶴高専、来年からは東舞鶴高も参加予定となっている。舞鶴高専学生会の会長である向出玲央(れお)さん(19)は「色んな人に支えられながら自分たちの学びや経験につながっていると思う」と語り、ジビエ料理をほおばりながら、地域との交流を深めた。松尾ゴボウのオーナー希望者は同会の谷口さん(090・9285・9136)まで。年会費3500円。
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